東京めたりっく通信(株)が経営危機に陥っていることが29日、明らかになった。
代表取締役社長 東條巌氏(1月24日の記者説明会で撮影) |
同社広報によると、現在毎月の赤字が約1億5000万円、累積債務が約40億円あり、現状のままでの経営は厳しいという。一部で報道されているように事業譲渡も検討しているが、具体的な話はまだなく、同社ではあくまでも自主再建を目指すとしている。
具体的な方策として、現在約3万回線利用されている同社のADSL/SDSL回線を5万回線まで増やすことができれば、単月での黒字が確保できる。同社の決算は6月末であり、それまでに5万回線を確保、あるいはある程度のめどがつけば、経営再建が可能だという。
また、主に個人向けのADSLからSOHO、中小企業向けのSDSLに重点を移すことで、1回線あたりの収入の増大を図るとしている。
同社によると、グループ企業である大阪めたりっく通信(株)、名古屋めたりっく通信(株)については、影響はないという。