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東京めたりっく通信、NTT東日本と光ファイバーで協定――下り最大3MbpsのADSLサービスも

2001年01月24日 21時23分更新

文● 編集部 今井睦俊

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東京めたりっく通信(株)は24日、丸の内のジャフコホールで記者説明会を開催し、NTT東日本の光伝送路(光ファイバー)を同社の中継設備/端末設備に接続する協定を、NTT東日本と2000年12月26日に締結し、1月22日に発効したと発表した。併せて、個人向けADSLサービスの新メニューとして、下り最大3Mbpsのメニューの提供を、3月に開始すると発表した。記者説明会には、同社の東條巌代表取締役会長、平野剛代表取締役副社長兼CEOのほか、NTT東日本から相互接続推進部の大岡忠男接続営業部門長ら3氏が列席した。

東條巖代表取締役会長挨拶を行なう同社の東條巌代表取締役会長。現在のブロードバンド通信の状況は“明治維新”に当たり、これから“競争の時代”に突入するという
杉村五男代表取締役社長ダークファイバーの活用について技術的な説明を行なう東京ふぁいばあ通信の杉村五男代表取締役社長。東京ふぁいばあ通信は、同社の技術部門の関連会社として2000年6月に設立された

協定の主な内容は、NTT東日本が所有する“ダークファイバー”と呼ばれる未使用の光伝送路を、同社の中継設備やユーザー側の端末設備に接続するというもの。同協定により、従来、NTTの商用専用線サービス“ATMメガリンク”で結んでいた電話局間の中継線を、低コストなダークファイバーで代替できるとしている。このため、同社が運用する中継設備間の中継回線能力は、現状の最高600Mbpsから数G~数Tbpsに向上するとしている。同社では、今回のダークファイバーの活用により、ADSL回線を集約した場合のバックボーンの容量不足が解消されるとしている。

集合モデムの写真
ユーザー側からのADSL回線の受け口となる電話局内などに設置される集合モデム(DSLAM)。同社の社内で行なわれたデモンストレーションの展示物
光多重化装置(WDM)の写真
集合モデムからのデータを多重化し、NTTが設置する光ファイバーに送出する光多重化装置(WDM)

また、同協定では、ユーザーのアクセスラインとしても、ダークファイバーを使用できるため、テレビ局/ラジオ局/出版社/通信社など、マルチメディアコンテンツなどを配信する企業向けに高速大容量のネットワークソリューションを提供できるとしている。さらに、ダークファイバーをビル/集合住宅へのアクセスラインとして用いて、ビル/集合住宅内の集合モデムに接続すれば、ビル/集合住宅内で最大40Mbpsの伝送速度を持つVDSL(短距離向きのDSL技術)の通信を提供できるという。

デモの様子
光ファイバーをアクセスラインとした映像配信のデモンストレーション。MPEG-2レベルの映像データも配信可能という
VDSLモデムの写真
伝送速度が下り最大40Mbps程度のVDSLモデム。DSL技術の一種であるVDSL技術を活用したもので、伝送可能距離が短いため、主にビル内や集合住宅内の通信に使用

下り3Mbpsの個人向けADSLサービスを発表

併せて発表された下り最大3Mbpsの個人向けADSLサービスは、“フルレート”と呼ばれる“AnnexC G.dmt”を通信方式に採用したもの。国内のADSLサービスでは、現在、“ハーフレート”と呼ばれる“AnnexC G.lite”が主流で、下り最大1.5Mbpsの通信速度となっている。AnnexC G.dmtでは、AnnexC G.liteで半分(552kHzまで)しか使わなかった帯域を全部(1.1MHzまで)使うため、下り最大6Mbps/上り最大512Kbpsの伝送速度を可能にした。同社では、ADSL回線の距離などを勘案し、下り最大3MbpsでフルレートのADSLサービスを提供するという。利用料は、月額1万円程度を予定。提供エリアは、東京23区内から開始し、順次拡大していくとしている。

ユーザー宅に設置されるADSLモデムの写真
ADSLサービスでユーザー宅に設置されるADSLモデム

なお、同社は、今回の新メニューの追加を受け、現在、個人向けのADSLサービスである“Single640”と“同1600”を統合し“Single”(ブリッジタイプモデム使用)に、“Family640”と“同1600”を統合し“Family”(ルータータイプモデム使用)に変更するとしている。この変更により、Single640/Family640のユーザーは、月額利用料(5500円)が据え置きのまま、伝送速度が下り640kbps/上り250kbpsから下り1.6Mbps/上り288kbpsに向上。一方、Single1600/Family1600のユーザーは、下り1.6Mbpsの伝送速度(上りは270kbpsから288kbpsに向上)が据え置きのまま、月額利用料が8000円から5500円に値下げされる。いずれも初期費用は2万7000円。速度変更の時期はエリアごとに異なるが、料金に関しては2月分より5500円に統合するとしている。また、大阪めたりっく通信(株)も、東京同様に変更予定という。

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