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HDDビデオレコーダ研究

HDDビデオレコーダ研究

2001年05月28日 20時37分更新

文● 山之内正

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HM-HDS1

日本ビクター
HM-HDS1公式サイト
価格:18万8000円
実売価格:14万8000円

 長期保存に向かないHDD記録の短所を既存のS-VHSで補おうというのが、“ハイブリッドレコーダ”と名付けられた本機の狙いだ。HDDとS-VHS、2台分のデッキを1つの筐体に収めたダブルデッキと考えればわかりやすい。性格の異なる2つのデッキを内蔵するメリットは、長く保存したい番組を手軽にVHSにダビングできる点に尽きる。それなら最初からVHSに録画すればいいとも考えられるが、まずHDDにざくっと記録しておき、見た後で保存しておきたい番組だけテープに保存したり、不要な部分をカット、編集してからテープにダビングするという用途に便利だ。そのため、本機は「番組保存ナビ」「VHSナビ」など、ダビング編集のための機能が充実している。

 内蔵するHDDの容量は20GBと他のHDDビデオレコーダより少ないが、ビットレートをきめ細かく設定することにより、30GBクラスの製品と大差ない録画可能時間(7~20時間)を実現している。内蔵するMPEG2エンコーダ/デコーダはNTSC仕様であり、ハイビジョン番組の録画再生には対応していない。また、i.LINKなどデジタルインターフェイスも搭載していないので、D-VHSデッキとリンクしたデジタルダビングもできない。ソニーのClip-Onと同様、地上波とアナログBS放送の録画再生に的を絞った設計である。

 タイムシフト機能には独自の工夫が目立つ。録画操作をしなくても選局した番組を自動的に録画し、時間をさかのぼって再生できる「時間差再生」、音声付きの1.5倍速早見モードなど、テレビ好きにはなかなか便利な機能を満載しており、うまく使いこなせばテレビを見るスタイルが一変する。録画モードは4種類あるが、画質を重視した常用モードとしては、最長10時間の記録ができる「LPモード」がお勧めだろう。

HM-HDS1の主なSPEC
HDD容量 20GB
ハイビジョン録画 ×
最大録画時間 約7時間(SP)/約10時間(LP)
約14時間(EP)/約20時間(SEP)
内蔵チューナ VHF/BS/CATV
出力端子 2系統
入力端子 2系統
本体サイズ 435(W)×385(D)×124(H)mm
重量 7.4kg

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