NV-HDR1000
松下電器産業
NV-HDR1000公式サイト
価格:22万5000円
実売価格:17万6000円
BSデジタルチューナまたはデジタルハイビジョンテレビと接続し、ハイビジョン画質での録画再生ができることが、本機の最大の特徴だ。内蔵するMPEG2エンコーダ/デコーダは現行放送(525i)用で、シャープの製品とは異なり、単体でハイビジョン番組を録画再生することはできない。録画再生するには別途BSデジタルチューナなどとi.LINKケーブルで接続する必要がある。
内蔵する30GBのHDDはQuantum、松下寿電子工業、松下電器産業の3社が共同開発したもので、データ転送/記録の仕様をビデオ録画に最適化した上で、IEEE1394(i.LINK)端子と組み合わせたセキュアバス(著作権保護)技術を採用している。HDDの回転数を4400rpmと低く抑えるなど、静音化設計にも力を注いでいる。なお、本機にはHDD増設専用のi.LINK端子が付いているが、いまのところ増設ドライブは容量、価格とも公表されていない。スペック上は最大2台の増設が可能だが、各ドライブをまたがっての連続録画再生には対応しない模様だ。
i.LINK端子経由でD-VHSデッキに接続すると、本機で録画したハイビジョン番組を画質を劣化させることなくD-VHSにデジタルダビングすることができる。長期保存したい番組は、これでテープに残すとよいだろう。この機能を実現しているHDDビデオレコーダはいまのところ本機が唯一の存在だ。ただし、コピーガード信号が入っている番組については録画とダビングが制限される場合がある。
ハイビジョン対応デコーダチップを積んでいないため、追っかけ再生などHDDビデオレコーダならではの機能は地上波/アナログBS放送の番組に限定される。ハイビジョンの高画質録画もできるが、本機の用途の中心はほかの製品と同様、地上波のタイムシフト再生に想定しているようだ。エンコード記録の画質はビットレートをほぼリニアに反映している印象だが、中でも画像適応型の可変ビットレート記録を実現しているLPモードが健闘しており、常用モードにはベストチョイスだろう。
HDD容量 | 30GB |
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ハイビジョン録画 | ○ |
最大録画時間 | 約2.5時間(BSデジタルHD放送) 約5時間(BSデジタルSD放送) 約5時間(XP)/約10時間(SP) 約15時間(LP)/約25時間(EP) |
内蔵チューナ | VHF/BS/CATV |
出力端子 | 3系統 |
入力端子 | 1系統 |
i.LINK端子 | 1系統 |
本体サイズ | 430(W)×277(D)×73(H)mm |
重量 | 4.5kg |