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ソニー、CLIE新モデル『PEG-N700C』を発売――画面が明るい!

2001年03月14日 15時06分更新

文● 編集部 桑本美鈴

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ソニー(株)は14日、Palm OSを採用した携帯情報端末“CLIE”の新製品『PEG-N700C』を発表した。

N700Cデザインを一新した“CLIE”『PEG-N700C』。本体カラーには“サテンシルバー”を採用、既存モデルよりスタイリッシュなイメージとなっている。CLIEロゴは彫り込み仕上げで、ストラップ用の穴も付いている。付属のヘッドホンとリモコンもCLIEロゴ入りで、別売のヘッドホンキャップは12色用意されている。新社会人やPC(VAIO)ユーザーでアウトドア志向の強い若年層(20~30台前半)が主なターゲットという

デザイン一新、さらにソニーらしくなったCLIE『PEG-N700C』

現在、CLIEは『PEG-S500C』と『PEG-S300』の2モデルが発売されているが、PEG-N700Cはこれらに新ラインナップとして追加される。“モバイルエンターテインメントツール”というコンセプトはそのままに、エンターテインメント性や、“バイオ”やメモリースティックとの親和性を強化し、よりソニーらしい製品に仕上がっている。

液晶部には、フロントライト搭載の反射型TFTカラーパネルを装備し、既存のカラーモデルで指摘の多かった画面の暗さを改善している。また、既存モデルの画面解像度が160×160ドットだったのに対し、PEG-N700Cは320×320ドット(256色)のハイレゾリューション(高解像度)表示が可能。画像が鮮明に表示されるほか、ハイレゾ対応のフォントを利用し文字も見やすくなっている。

ジョグダイヤル対応のアプリケーションが増えたほか、ジョグダイヤル非対応のアプリケーションでも、ジョグダイヤルでプルダウンやスクロールを行なえるようにする“Jogアシスト”機能を搭載する。また、ジョグダイヤルの下にBACKボタンを装備、このBACKボタンを1回押すごとに1つ前の画面に戻れるようになっている。

著作権保護技術“MagicGate”を採用したマジックゲートメモリースティックに対応し、音楽データの再生が容易になった。128MB容量のメモリースティックを使用した場合、音楽データはビットレート132kbpsで約120分、105kbpsで約160分、66kbpsで約240分、動画データは約60~160分収録できる。

音楽再生、TV番組予約などアプリケーションも豊富

音楽再生アプリケーションとして、『Audio Player ver.1.0』を本体にプレインストールするほか、PC用ソフト『OpenMG Jukebox ver.2.0』が付属する。PC上のOpenMG Jukeboxを利用して、音楽CDの曲やMP3/WMA/WAVなどの音楽データをATRAC3に変換し、マジックゲートメモリースティックに伝送する。そのメモリースティックをPEG-N700Cに挿してAudio Playerを起動すると音楽再生が行なえる。音楽再生中も、他のアプリケーションは併用可能。

TV番組と連携したアプリケーションも用意される。TV番組ガイド取得ソフト『TV Scape ver.1.0』は、So-netのTV番組サイト“テレビ王国”と連携し、CLIE用に最適化された番組情報を入手できるもので、日付を入力すると、その日の番組情報を取得できる。オフラインで1週間分まで入手可能。さらにTV番組録画/再生/管理ソフト『Giga Pocket』(ver.2.0以上)をバンドルしているVAIOを利用すればTV番組の録画予約も可能。CLIEのTV Scape上で予約したいTV番組を選択し、HotSyncでそのデータをVAIOに伝送すると、VAIO内のGiga Pocketに番組録画予約が自動的に設定される。なお予約情報は、CLIEの予定表にも自動的に反映させることが可能。TV Scapeは、PCG-N700C購入後に専用サイトからダウンロード提供される。

動画再生ソフト『gMovie ver.1.2』を利用して、TV番組を再生することも可能。gMovieは、既存モデルに搭載されている動画再生ソフト『gMedia』を機能拡張したもので、音声再生が可能となり、ジョグダイヤルに対応している。VAIOのGiga Pocketで録画したTV番組をgMovieフォーマットで保存し、メモリースティックにコピーすれば、CLIE上でTV番組を再生できる。再生時間は128MB容量のメモリースティック使用時で約60~120分。

地図ビューワー『Navin'You Pocket ver.1.0』も用意されている。付属のパソコン用ソフト『Map Cutter ver.1.0』を利用して、地図の中から必要な部分を切り出し、メモリースティックまたはHotSync経由でCLIEに取り込み、Navin'You Pocketで表示できる。ただし、地図ソフト(Navin'You専用地図)自体は別途用意する必要がある。なお、Navin'You Pocketには東京駅や大阪駅の周辺地図があらかじめ収録されている。Navin'You PocketとMap CutterはPCG-N700C購入後のダウンロード提供となる。

そのほか、ネットワーク設定の際、すでにPCでアカウントを持っていれば、そのアカウント情報をHotSync経由で伝送し自動設定できるようになった。メーラーにはソニーオリジナルの『CLIE Mail ver.1.0』を採用、既存モデルのメーラー『MultiMail』と比較すると、最大8種類までの複数アカウントに対応し、画像などのファイル添付が可能。またPC用ソフト『CLIE Mail Couduit』を利用すると、PCで送受信したメール内容をCLIE上で閲覧できる。

OSは日本語版Palm OS ver.3.5。CPUにDragonball VZ-33MHzを採用し、本体メモリーは8MB(DRAM、ユーザー使用可能領域は7MB)。Flashメモリーが8MB。インターフェースはUSB、赤外線(IrDA1.2準拠)。電源はリチウムイオンポリマー充電池で、連続駆動時間は通常使用で約15日間。音楽の連続再生時間はディスプレー消去時で11時間、ディスプレー表示時では約3時間。本体サイズは幅71×奥行き16.8×高さ118.5mm、重量は160g。PCの対応OSはWindows 98/Me/2000。USB対応クレードルや、リモコン付きヘッドホン、ACアダプター、ソフトカバーなどが付属する。メモリースティックは別売となる。

PEG-N700Cは4月7日発売で、価格はオープンプライス、推定小売価格は5万円程度。

また、専用アクセサリーも同時発売する。本体に同梱されているものと同等品となるUSBクレードル『PEGA-UC700』は推定小売価格が約7000円、携帯電話やPHSと接続できるモバイルコミュニケーションアダプター『PEGA-MA700』は推定小売価格が約1万3000円。モバイルコミュニケーションアダプター接続ケーブルは、PDC用の『PEGA-MAC10』、H"用『PEGA-MAC11』、PHS用『PEGA-MAC12』、cdmaOne用『PEGA-MAC13』が用意されており、推定小売価格はそれぞれ約3000円。

“ソニースタイル”では購入特典付き

ソニースタイルドットコム・ジャパン(株)は、同社の運営するECサイト“ソニースタイル”で、PEG-N700Cの予約販売受付を21日に開始する。ソニースタイルでの購入特典として、本体付属のカバーに加え交換用のソニースタイルオリジナルカバーを選択できるほか、オリジナル液晶保護シート、“bitMusic”や“@Music”などの音楽配信サイトで利用できるWeb Money『ネットワークミュージックパス』800円分が付く。さらにマジックゲートメモリースティックも同時購入すると、メモリースティックにコンテンツ“カフェコレクションVol.2”をプレインストールをして提供するという。

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