(株)コーエーは、ネットワーク対戦型の歴史シミュレーションゲーム『三国志
Internet』を4月2日に発売する。Windows 95/98/NT4.0対応で、価格は8800円。
『三国志 Internet』は'98年10月に発売された『信長の野望 Internet』に続く、同社ネットワークゲームの第2弾。プレイヤーは中国大陸マップ上の都市を奪取するべく競い合う。ゲームスタート画面の“インターネットに接続”メニューを選択し、IDとパスワードを入力すると自動的に同社のゲームサーバーへ接続できる。
ゲームプレイ時間は『信長の野望 Internet』と同じく1~2時間程度で、ゲームシステムに“制限時間付き同時ターン制”を採用している。さらに『信長の野望
Internet』ユーザーからの要望を反映し、ゲーム終了条件などゲーム設定をカスタマイズできるようになった。
カスタマイズ画面 |
また、今回新たに“カードバトルによる外交交渉フェイズ”を追加。同盟締結や物資援助などの外交を、ゲーム中定期的に配布される“外交カード”で行なうというもので、交渉でお互いの出したカードの強さと使者武将の能力を総合したポイントで正否が決定する。
カード外交画面 |
画面マップ上の各都市間は街道で結ばれ、都市型ネットワークを形成しており、街道を制圧して金や食料などの補給線を切断するといった戦略も使用できる。
武将によっては、戦闘時に“火計”や“落雷”などの特殊攻撃が使えたり、少ない兵を大勢力に、あるいはその反対を装う“偽兵”を利用したりできる。また、都市の周りに落とし穴などの“罠”を仕掛けるといったさまざまな計略が用意されている。武将同士の一騎討ちが発生する場合もあるという。
プレイヤーの参加人数は1人(対コンピュータ戦)から最大8人まで。“初期同盟設定モード”では、各プレイヤーが同盟を組んだ状態でプレーできる。“チーム対抗モード”では、サーバー上でチームを作成し、各プレイヤーがそれぞれのチームに参加してチーム構成員の得点で競い合う。シナリオは、207年の“赤壁の戦い”直前シナリオなど、年代別に4本収録されている。
同社代表取締役社長の襟川陽一氏は「『信長の野望 Internet』や『三国志
Internet』で、インターネットを使った新しい遊び場を提供できたと思っている。今後も第3弾、第4弾と提供していきたい。米国に比べ、日本でのネットワークゲームの浸透がまだ低いのは通信費が主な原因だと思う。インターネットユーザー、ゲームユーザーのためにも電話料金を下げてほしい」と語った。
また同社は、サーバー型ネットワークゲームビジネスの実証実験を10月1日から約1ヵ月間実施すると発表した。この実験は、ネットワークゲームの課金システムについての実験を行なうもので、同社はゲームの利用度に応じた複数の課金システムの準備と、数百人が同時参加可能なサーバー型ゲームの開発を行なう。モニター募集要項等の詳細に関しては後日発表されるが、約500人のモニターに参加してもらう予定だという。