富士電機(株)、(株)アグレックス、東京リース(株)、システムズユニオン(株)、(株)大嶋会計ビジネスリサーチの5社は7月31日、5社で新たな新会社“株式会社イーラボ”(eLab)を9月に設立し、10月より財務会計や人事、給与のASPサービスを開始すると発表した。
新会社の資本金は5000万円で、富士電機グループが約40パーセント、アグレックスが約18パーセント、ほかが各10パーセントずつを出資の予定。代表取締役社長には、富士電機情報サービス(株)ビジネスプロデュース室ソリューション部長である立石辰男氏が就任する。
立石辰男氏 |
eLabにおける出資各社の役割、支援の体制は、富士電機が財務会計システムを、アグレックスが人事給与システムを提供する。東京リースは、与信や請求、回収業務。システムズユニオンが勘定元帳データベースシステムの提供。大嶋会計ビジネスリサーチがコンサルティングサービスを提供する。システムやノウハウのほかには、各社とも人的リソースの提供などを行なうという。
10月に開始となるのは、会計ASPサービス“e会計”(イーかいけい)と給与ASPサービスの“e給与”(イーきゅうよ)の2つ。利用料金は、e会計が月あたり5万円~。e給与は、基本料金が月あたり2万円~で、それに従業員1人あたり250円~が加算される。
それらに加えて、来年1月には、プリンティング・スキャニングサービスと電子帳票保存サービスの2つのサービスが追加される予定。それ以降も四半期ごとにサービスの追加を行なっていく予定だという。
「重電機器メーカーとASPの取り合わせを奇妙に思うかもしれないが、これは中期プラン“S21プラン”の一環としての取り組み」(富士電機の取締役副社長である大瀬克博氏)と説明 |
新会社に参画の各社。アグレックスSDS事業部ソフトウェアプロダクト部長の有川伸行氏、同取締役の真田健実氏、システムズユニオン取締役社長の二村俊一郎氏、大嶋会計ビジネスリサーチ取締役社長の大嶋良弘氏、東京リース専務取締役の三枝一雄氏、アグレックス専務取締役の工藤寧氏(左から) |
新会社は、2003年に1万4000の契約ユーザー、100億円の売上げを目指すという。