【NETWORLD+INTEROP 2000 TOKYO Vol.3】Windows MeはIPv6の対応予定なし。Windows NT/2000用のIPv6プロトコルスタックの正式版は冬頃にリリース
2000年06月07日 00時00分更新
Networld+Interop 2000 Tokyo実行委員会が主催する“NETWORLD+INTEROP 2000 TOKYO”の展示会が6月7日~9日までの間、開催される。今回の目玉の1つは、いよいよ秋頃から本格的に始動しはじめるIPv6だ。
会場には、IPv6ショーケースのブースが設けられて各社のIPv6対応ルーターなどが展示されていた。そこでは、マイクロソフト(株)がWindows
NT/2000用のIPv6プロトコルスタック評価版を展示。
Windows NT/2000用のIPv6プロトコルスタック正式版は冬ごろにリリース。Meは対応予定なし
マイクロソフトの担当者によると、「Windows 2000のCD-ROMに入っているIEはこのIPv6プロトコルスタックを入れるだけで、IPv6対応となる」という。IPv6プロトコルスタックの正式版は冬頃にリリースの予定で、ほかに対応の必要がある製品についても順次対応していくという。MSはIPv6プロトコルスタックの評価版をデモ |
サーバー製品については、「コマンドを書き換えてくださいというレベルかもしれないし、サービスパックのような形になるかもしれない。それは未定」と語った。
Windows Meへの対応をたずねたところ、「Meは仕様がほぼ固まっているので、IPv6には対応しない。対応の予定はないと思ってもらったほうがよい」と、対応の予定がないことを明らかにした。
BSD系OSでは、“KAME Project”のフリーなIPv6スタックを、BSD/OSやFreeBSD、NetBSD、OpenBSDが採用している。KAME
Projectは、(株)インターネットイニシアティブや日本電気(株)など8社が推進するプロジェクト。
シスコは11月に正式にIPv6をサポート
ネットワーク機器の最大手であるシスコシステムズ(株)は、11月にリリース予定の“cisco IOS version12.2(1)T”で、正式にIPv6をサポートするとアナウンスしている。また、IPv6overMPLSや、VoiceoverIPv6についても順次リリースの予定という。サービスプロバイダーのほうでも秋から各社が試験サービスを行なうことを発表。IIJは9月1日から“IPv6ネイティブサービス”を、NECのBIGLOBEが秋からIPv6試験サービスを開始することを発表した。ほかに富士通(株)も、秋に東京・蒲田の同社において、実験を行なうとしている。