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【MACWORLD Expo/Tokyo 2000 Vol.13】マクロメディア、キャストの管理機能などを大幅に変更した、クリエーター待望の『Macromedia Director8』英語版を発表

2000年02月21日 00時00分更新

文● 正月孝広 masa@catwalk.ne.jp

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17日、幕張メッセ国際会議場において、マクロメディアはオーサリングツール『Macromedia Director』の最新バージョン『Director8(英語版)』の説明会を行なった。これは先日フランスのカンヌで開催された“Milia 2000”で発表があったもので、国内では今回初めての説明会となる。なお、今回の説明はリリースされた英語版についての解説のみとなっており、日本語版での構成、発売日は未定である。

開発のキーワードは、“Develop”、“Magnetic”、“Destination”

今回のバージョンアップでは多くのデベロッパーからさまざまなリクエストを聞き、ソフトに反映したという。そのキーワードは“Develop”、“Magnetic”、“Destination”の3つである。

“Develop”では、CD-ROMからウェブの制作まで中心的に使うため、そのワークフローをより向上させるための機能を強化した。“Magnetic”とは、現在のウェブのトレンドの言葉。ウェブサイトに人々が集まり、その人が多くの友人知人を引き連れて、再び集まってくることを指す。サイトにおいて集客力のある魅力的なコンテンツとテクノロジーを提供する。“Destination”は、コンテンツの最終の目的地として、どんなプラットホーム、メディア、ブラウザーにも依存しないものをパブリッシュすることを指す。

キャストの管理機能などを大幅に変更

『Director』は、周知のように映画制作のメタファーを取り入れたオーサリングツールである。登場人物にあたる素材を管理する“キャスト”、その人物(素材)がどこに登場するかを表わす“ステージ”、そして総合的に位置と時間軸、効果を管理する“スコア”からなる。

新機能では、キャストの詳細を見るプロパティーが大きく変更になった。“Fireworksライク”な書き出しを採用し、キャストの画像クオリティーを自在に変更できる。また個別にコメントを付け加えられ、共同作業でのキャスト管理が向上する。これまでボックスビューだけだったキャストメンバーのリストビューも可能となった。これによりナンバー別、コメント別などキャストをソートで管理することもできる。

さらに、ステージではキャストの複数選択とロック機能が新たに加わった。またガイドの機能も追加され、キャストの配置に関して威力を発揮する。

スコア上では、そのロックされたキャストには鍵のアイコンが付く。また『Director』のプログラム言語であるLingoを特定の機能にパッケージ化した、ビヘイビアのライブラリーも非常に豊富になっている。

そのほかにも、複数のビットマップをその場でリアルタイムに合成し、新たなキャストとして登録できる“ビジュアルエフェクト”機能もある。パンディングやボリュームがステージのキャストの位置で操作できる“サウンド”機能なども追加されている。

クリエーターが長く望んでいた機能が多く採用された今回のバージョンアップ。日本語版パッケージの詳細と、発売日のアナウンスが待ち遠しい。

米国マクロメディア本社より来日してプレゼンテーションを行なった、ショックウェーブ担当シニアプロダクトマネージャー、Miriam Geller氏米国マクロメディア本社より来日してプレゼンテーションを行なった、ショックウェーブ担当シニアプロダクトマネージャー、Miriam Geller氏

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