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インフォミックスがウェブ対応を強化した『Red Brick Warehouse』の新バージョンを発表

1999年11月10日 00時00分更新

文● 若菜麻里

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インフォミックス(株)は、9日、データウェアハウス(DWH)用のデータエンジン『Informix Red Brick Warehouse 6.0』(開発コードネーム“Spiderman”:スパイダーマン)を2000年1月に出荷すると発表した。価格は、Windows NT版が約20万円(1ユーザー)、UNIX版が約50万円(1ユーザー)の予定。

高速検索、Java対応、ローディング中の検索/更新

Red Brick Warehouseは、DWHアプリケーションに特化したクライアント/サーバー型のRDBMS(リレーショナルデータベース管理システム)である。5GB~数TBのデータを扱え、UNIXおよびWindows NT上で稼働する。“スタースキーマ”と呼ばれるテーブル構造により高速検索が可能で、インプリメントや管理、エンドユーザーレベルで利用でき、低コストなシステム展開ができる。

バージョン6.0の新機能として、ウェブへの対応が強化された。Java Type 4対応のJDBCドライバーが新たに追加され、また、Red Brickの独自機能で、ローディング中でも更新や検索が可能なQPC(Query Priority Concurrency for Search/update during loading)をサポートした。さらに、URL情報が格納できるVARCHARデータタイプに対応した。

他社製データベースとの接続に用いるODBCドライバーについては、今回新たに、『Microsoft SQLServer』のOLAP機能である“Microsoft SQLServer OLAP Services”およびデータ変換サービス(DTS)に対応した。これによりWindows NT環境におけるデータウェアハウス構築やウェブベースのデータ配信、参照、分析システムが構築できる。

代理店と社内の体制を変える

Red Brick Warehouseの販売体制としては、これまでの日本電気(株)、(株)ビーコンIT、(株)帝人システムテクノロジー、シャープシステムプロダクト(株)、コンパックコンピュータ(株)、スターネット(株)の6社に加えて、伊藤忠テクノサイエンス(株)が一次代理店に加わった。

なお、インフォミックス(株)の代表取締役社長の堀昭一氏によると、2000年1月に社内組織を改編する。データベース製品の『Informix Internet Foundation.2000』や『クラウドスケープ』などを取り扱う“i.Foundation”、Red Brick Warehouseを中核としてビジネスインテリジェンスを提供する“i.Intelligence”、eコマースやインターネット上で展開する放送、出版関連技術などを提供する“i.Informix”という3事業部を設立する。また、他社の買収を積極的に進め、インターネットビジネスに向けて、体制の強化を図るとしている。

「Red Brickは国内では累積で300社に導入され、現在平均して2日に1社という割合で新規ユーザーが増えている」と堀社長
「Red Brickは国内では累積で300社に導入され、現在平均して2日に1社という割合で新規ユーザーが増えている」と堀社長

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