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バーテックスリンクがウェブによるECプロジェクトを開始――モニター契約者1万人にパソコンを無料配布

1999年06月15日 00時00分更新

文● 編集部 山本誠志

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(株)バーテックスリンクは、同社のウェブサイトを中心としたEC(電子商取引)プロジェクトを開始する。“Free PC プロジェクト”(通称“ムリョーパ”)と呼ばれるこのプロジェクトには、バーテックスリンクのほか、日本アイ・ビー・エム(株)、第二電電(株)(DDI)、大東京火災海上保険(株)、DLJ direct SFG証券(株)、(株)モール・オブ・ティーヴィーの各社が協賛。ECモニターとして参加する一般消費者全員に無料でパソコンを配布することによって、ECマーケットの拡大を目的とするもの。

Free PC プロジェクトのECモニターの申し込みは、今月18日に受付けを開始する。同社では初回1万人限定で参加モニターを募集し、その全員に日本IBMのパソコン『Aptiva 10J』(12万6000円相当)を無料で配布する。Aptiva 10Jは、CPUにAMDのK6-2-380MHzを採用し、64MBのメモリー(SDRAM)、6GBのHDD(E-IDE)、56Kbps対応モデムなどを搭載、15インチCRTディスプレーが付属する。

ECモニターに参加したユーザーは、DDIが運営するインターネットサービスプロバイダー“DION”をはじめ、IBMのパソコンメンテナンスサービスやバーテックスリンクのカード会員などに加入契約する。その上で、バーテックスリンクのウェブサイトに開設されるオンライン販売サイト(ショッピングモール)を利用し、毎月モニターアンケートに答える。このショッピングモールは、Free PC プロジェクトのECモニターではない一般のユーザーも利用可能としている。

ECモニターの期間は原則で3年間。モニター期間終了に伴ない、パソコンを返却する必要があるが、ユーザーの希望により、5000円で買い取ることもできる。また、モニター契約から6ヵ月経過後ならばモニター期間内でも契約解除は可能で、その場合はユーザーが所定の金額を支払った上でパソコンを買い取るか、あるいは返却することになる。

Free PC プロジェクトにおいて、バーテックスリンクは、ウェブページ(インターネットモール)の開設とシステムの管理、インターネットモールの出店契約窓口の役割を担う。日本IBMによるパソコン提供と保守サービス、DLJ direct SFGが提供するオンライン株式売買サービスの提供などで差別化を図り、インターネットビジネスの普及促進を狙う。

ECモニターへのパソコン配布は初回1万台としているが、バーテックスリンクでは、その後も継続的にECモニターの募集とパソコンの配布を予定しており、年内には3万から5万台、向こう5年以内に累計100万台を配布する見通し。なお、次回以降に配布するパソコンは、“その時点で最新のベーシックモデル”となる。

『Aptiva 10J』
『Aptiva 10J』

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