ベンチマークで比較する
まずは総合ベンチマークソフト「PCMark05」でチェック。
当然ながらAtom Z540&128GB SSDの方がスコアは高く、CPUに関しては約1.45倍、HDDに関しては約4.5倍も高い数値をマークした。
続いてストレージ性能を測定する「CrystalDiskMark 2.2」。
type PのHDDは1.8インチの4200回転モデルなので、性能はそれほどふるわなかった。2.5インチのHDDを搭載した一般的なNetbookと比べて半分程度といったところだ。
一方、SSDモデルは読み込み書き込みともに、HDDモデルを大きく上回る。ただし、この数値は最近のA4ノート搭載のSSDなどと比べるとだいぶ見劣りする。SSD機のNetbook「Eee PC S101」と比べても遅い。これは、type PがSSDをSerial ATA→Parallel ATAの変換アダプタを介して接続していることがボトルネックになっているのだろうと推測される。
体感速度に違いは? OS起動時間をチェック
ベンチマークでははっきりと差が出たが、その差は体感できるほどなのだろうか?まずはストレージの性能差が出るOSの起動時間を測定した。
OSの起動時間 | ||
---|---|---|
機種 | Atom Z520&60GB HDD | Atom Z540&128GB SSD |
「ようこそ」が表示 | 53秒 | 42秒 |
デスクトップが表示 | 1分09秒 | 46秒 |
ウェルカムセンターが表示し終わるまで | 1分57秒 | 1分19秒 |
サイドバーが表示し終わるまで | 2分03秒 | 1分27秒 |
スリープ・休止状態にかかる時間 | ||
---|---|---|
機種 | Atom Z520&60GB HDD | Atom Z540&128GB SSD |
スリープに入るまで | 7秒 | 4秒 |
スリープから復帰 | 3秒 | 2.5秒 |
休止状態に入るまで | 59秒 | 53秒 |
休止状態から復帰 | 53秒 | 44秒 |
Atom Z+Vistaの組み合わせは、とにかく起動に時間がかかる。とりわけtype Pは遅い。Atom Z540&128GB SSDでもかなり待たされるので、Atom Z520&60GB HDDの遅さは相当だと覚悟したほうがいい。
基本的に電源は落とさずに、スリープまたは休止状態で運用するのがおすすめだ。
ちなみに、サイドバーガジェットが表示し終われば、ある程度の操作ができるようになる。ただし、type Pは無線LANに接続するまでにだいぶ時間がかかるようで、ネットにつなぐにはさらに1分程度必要だったことを付け加えておく。