独自の傾斜構造で周辺部分も強力に冷やす
サイズ「Silent Spirit」
●対応ソケット:LGA775、AM2、940、939、754
●寸法/重量:108(W)×100.5(D)×125(H)mm/370g
●ファン回転数:900~2400rpm(±10%)
●風量:17.8~45.8CFM
●ノイズ:10~25.8dB
●実売価格:2980円前後
●製品情報URL:http://www.scythe.co.jp/cooler/silent-spirit.html
まるでイナバウアー(古っ!)のように反り返ったユニーク形状を持つ、トップフロータイプの製品。微妙に傾斜をつけることで、PCケースのリアファン付近のエアフローをアシストするのが目的だという。また、取り付けた際に排気口がVRM部分の真上近くまでせり出しているのも特徴で、VRMをきっちり冷やせる構造である。
サイズ製品なので取り付けに関してはまったく問題なし。CPUの冷却はリテールよりは静かで多少冷える程度だが、CPU以外の部分の冷却性能はかなりのもの。VRMは約34℃、チップセットは約38℃まで下がっており、周辺冷却性能は極めて高いと言える。これでCPU温度がもう5℃下がっていたらと考えるとちょっと残念な製品だ。
CPU温度 (アイドル時) |
CPU温度 (ピーク時) |
VRM温度 (ピーク時) |
チップセット温度 (ピーク時) |
騒音 (アイドル時) |
騒音 (ピーク時) |
|
---|---|---|---|---|---|---|
26℃ | 45℃ | 34.3℃ | 38.5℃ | 37.8dB | 48.7dB | |
純正より | -2℃ | -2℃ | -14.1℃ | -11.9℃ | +0.1dB | -2.8dB |
拙者のファンはオマケでござる!
サイズ「忍者 弐」
●対応ソケット:LGA775、478、AM2、940、939、754
●寸法/重量:116(W)×116(D)×152(H)mm/705g
●ファン回転数:1000rpm(±10%)
●風量:最大52.9CFM
●ノイズ:最大20.5dB
●実売価格:4280円前後
●製品情報URL:http://www.scythe.co.jp/cooler/ninja2.html
●ASCII.jp記事URL:http://ascii.jp/elem/000/000/138/138398/
手裏剣をイメージさせる形の巨大放熱フィンを搭載し話題を集めた「NINJA」の後継モデル。前モデルはその巨大さと冷却性能の高さからハイエンドCPUクーラーの注目を集めたが、忍者 弐ではさらに大型化しファンレス時5%、ファン装着時15%の性能向上が実現されている。基本的にファンレスでの利用が重視されているため、付属する120mm角ファンは最大回転数がわずか1000rpmという静音志向ユーザー向けになっているのも特徴だ。
度肝を抜くほど巨大なボディだが、取り付けはさほど苦労はしなかった。ただ、LGA775だとその巨大なフィンがジャマをしてプッシュピンの固定は苦労するかもしれない。テストの結果は高負荷時で42℃とあまりパッとしないが、これはファンが800rpm(マザーボードセンサー読み)のためであろう。低速回転のためアイドル時とファン全回転時のノイズはほとんど変わらず、静音と冷却の両立を目指したい人には文句なしでオススメと言える。
CPU温度 (アイドル時) |
CPU温度 (ピーク時) |
VRM温度 (ピーク時) |
チップセット温度 (ピーク時) |
騒音 (アイドル時) |
騒音 (ピーク時) |
|
---|---|---|---|---|---|---|
17℃ | 42℃ | 61.4℃ | 60.4℃ | 36.2dB | 38.5dB | |
純正より | -11℃ | -5℃ | +13℃ | +10℃ | -1.5dB | -13dB |
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