2008年CPUクーラー最強王者決定戦！ 第2回

CPUクーラー2008年発売モデル最強王座はどれだ？【中編】

シンプルなサイドフロークーラー
akasa「AK-967 NERO」

●対応ソケット:LGA775、478、AM2、940、939、754
●寸法/重量：119(W)×54(D)×160.5(H)mm/560g
●ファン回転数：500～1500rpm（±10%）
●風量：17.38～50.54CFM
●ノイズ：18.3～24.6dB
●実売価格：4280円前後
●製品情報URL：http://www.scythe.co.jp/cooler/nero.html

　ダイレクトヒートパイプ方式を採用するサイドフロータイプの製品で、付属ファンは120mm角500～1500rpmのファンを採用する。放熱フィンを横から見ると、1枚1枚が波のような形状をしており、これが放熱効果を高めている。Core i7シリーズのLGA1366にも対応しているのが特徴。
　見た目はインパクトに欠ける製品だが、冷却性能はかなり高めのようで高負荷時のCPU温度はトップクラスの33℃をマークした。フィンの形状が波打っているためか風が周辺へも届くようで、VRMやチップセットも冷えている。ファン回転数が最大1500rpmなので静音性もまずまずであり、トータルで見てもかなり優秀なCPUクーラーである。

	CPU温度 （アイドル時）	CPU温度 （ピーク時）	VRM温度 （ピーク時）	チップセット温度 （ピーク時）	騒音 （アイドル時）	騒音 （ピーク時）
	16℃	33℃	41.1℃	37.6℃	36.5dB	43.3dB
純正より	-12℃	-14℃	-7.3℃	-12.8℃	-1.2dB	-8.2dB

付属ファンなしという潔い大型クーラー
クーラーマスター「Hyper Z600」

●対応ソケット:LGA775、AM2、940
●寸法/重量：127.28(W)×127.28(D)×160(H)mm/1045g
●実売価格：9480円前後
●製品情報URL：http://www.coolermaster.co.jp/cmjproductcooler/hyperz600.htm
●ASCII.jp記事URL：http://ascii.jp/elem/000/000/145/145590/

　銅ベースのヒートパイプ6本と大型の放熱フィンで構成された製品だ。ファンレス動作を想定しているためか、なんとパッケージには冷却ファンが付属していない。120mm角ファンの取り付けパーツは付属しているので、ファンは自分で好きなものを選びたいという人にもうれしい仕様だ。ただし、高さ160mm、重さ1045gというビッグサイズのため、事前にケースに収まるかどうかのチェックは必須である。
　取り付けはLGA775、AM2ともにバックプレートを用いる。そのため、多少手間がかかるが特に取り付けにくいという印象はなかった。さすがにファンレスでは比較にならないので、今回は手持ちの120mm角1200rpmのファンを取り付けてテストを行なっている。一応ファンノイズも計測しているが、参考記録にとどめておいてもらいたい。
　CPU高負荷時は42℃と、同じファンレス向けのNINJA2と同じ数値をマークした。だが、ファンの風量はNINJA2のほうが少ないため、正直なところもう少し冷えて欲しかった。

	CPU温度 （アイドル時）	CPU温度 （ピーク時）	VRM温度 （ピーク時）	チップセット温度 （ピーク時）	騒音 （アイドル時）	騒音 （ピーク時）
	20℃	42℃	64.4℃	66.8℃	35.5dB	42.3dB
純正より	-8℃	-5℃	+16℃	+16.4℃	-2.2dB	-9.2dB

(後編に続く)