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Centrino 2プレミアムモバイル王者決定戦2008 最終回

本気で使えるモバイルノートはこれだ――最終評価編

2008年12月25日 13時00分更新

文● 石井英男&トレンド編集部

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スペック表見てもよく分かりません……サクサクなのはどれなの?

 それではパソコンの総合能力を測るパフォーマンスの評価から見てみよう。

 ベンチマークソフト「PCMark05」を利用して、システムの総合的なパフォーマンスとCPUやメモリー、グラフィックス、ディスクの各パーツのパフォーマンスを計測した。なお、VAIO type Zについては、第2回で計測した3DMark06と同様にGPU有効時(SPEEDモード)とGPU無効時(STAMINAモード)のそれぞれについて計測した。


1) 総合パフォーマンス

4機種の総合パフォーマンス評価(PCMark05で計測、PCMark Score)
VAIO type Z(SPEED) Let'snote F8 VAIO type Z(STAMINA) ThinkPad X200 dynabook SSRX2
5380 4864 4820 4510 3592

 総合的なパフォーマンスを計測する「PCMark Score」値が最も高かったのは、GPU有効時のVAIO type Zの5380で、次がLet'snote F8の4864となった。一番スコアが低かったのはdynabook SS RX2/T9Gの3592。CPUクロックが他の3機種の半分程度と低いことが原因だろう。


2) CPUパフォーマンス

4機種のCPUパフォーマンス評価(PCMark05で計測、CPU Score)
VAIO type Z(SPEED) VAIO type Z(STAMINA) ThinkPad X200 Let'snote F8 dynabook SSRX2
6470 6410 5783 5780 3116

 続いてCPUパフォーマンスを計測するCPU Scoreのスコアは、VAIO type Zが最も高く、次がLet'snote F8とThinkPad X200、最下位がdynabook SS RX2/T9Gという結果になった。CPUクロックは、VAIO type Zが2.53GHz、Let'snote F8とThinkPad X200が2.26GHz、dynabook SS RX2/T9Gが1.2GHzであり、CPUクロックをそのまま反映した結果となっている。


3) メモリーパフォーマンス

4機種のメモリーパフォーマンス評価(PCMark05で計測、Memory Score)
VAIO type Z(SPEED) VAIO type Z(STAMINA) Let'snote F8 ThinkPad X200 dynabook SSRX2
5503 5324 5022 5005 3251

 メモリーパフォーマンスを計測するMemory Scoreの値も、CPU Scoreと同じ傾向を示しており、VAIO type Zが最も高く、次点がLet'snote F8とThinkPad X200、一番低いのがdynabook SS RX2/T9Gとなった。


4) グラフィックス総合性能

4機種のグラフィックス評価(PCMark05で計測、Graphics Score)
VAIO type Z(SPEED) Let'snote F8 ThinkPad X200 VAIO type Z(STAMINA) dynabook SSRX2
3681 2491 2336 2218 1436

 グラフィックス性能を計測するGraphics Scoreの値は、VAIO type ZのGPU有効時が最も高く、次がLet'snote F8とThinkPad X200である。


5) ディスクパフォーマンス

4機種のグラフィックス評価(PCMark05で計測、Graphics Score)
dynabook SSRX2 Let'snote F8 ThinkPad X200 VAIO type Z(STAMINA) VAIO type Z(SPEED)
10312 4447 4447 4340 4320

 ディスクパフォーマンスを計測するHDD Scoreの結果は、dynabook SS RX2/T9Gが他の3製品の2倍以上という非常に高いスコアを記録している。dynabook SS RX2/T9Gは、HDDではなく、128GBのSSDを搭載している。SSDはHDDに比べて、リード(特にランダムリード)が高速なことが利点であり、体感的にもかなり動作が軽く感じられる。

 総合的なパフォーマンスが最も高いのは、CPUクロックが高く、単体GPUを搭載したVAIO type Zだが、Let'snote F8やThinkPad X200、dynabook SS RX2/T9Gも、モバイルノートパソコンとしては十分高いパフォーマンスであり、メール送受信やWebブラウズ、オフィスアプリケーションを利用した文書作成といった、一般的な作業に不満はない。

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