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Centrino 2プレミアムモバイル王者決定戦2008 最終回

本気で使えるモバイルノートはこれだ――最終評価編

2008年12月25日 13時00分更新

文● 石井英男&トレンド編集部

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キーボードとマウス代わりのデバイスが動かしやすいと嬉しいなあ

 長らく続いてきた決定戦もいよいよ終盤、続いては操作面だ。iPhoneと違ってタッチ操作じゃないノートパソコンで、最も重要になる入力デバイスはキーボードとポインティングデバイス(マウス代わりになるデバイス)。2つの使い勝手をザクザク比較してみよう。


1) VAIO type Z

VAIO type Zのキーボード。キーとキーの間が離れたアイソレーションキーボードを採用。キーピッチは19mmとゆったりしており、打ち間違いも少ない。左下の隅はCtrlキーになっている。ポインティングデバイスとしては、インテリジェントタッチパッドを搭載

 VAIO type Zは、キーとキーの間が離れたアイソレーションキーボードを採用していることが特徴だ。つめの長い女性でも打ち間違いが少なく、キートップがグラグラしないというメリットがある。キータッチはやや軽めだ。ポインティングデバイスとしては、パッドタイプのインテリジェントタッチパッドを採用。パッドのサイズも大きく、快適に利用できる。


2) ThinkPad X200

ThinkPad X200のキーボード。ThinkPad伝統の7列キーボードを採用。キー配列も標準的で、キータッチもしっかりしており、使いやすい。左下の隅はFnキーになっている。ポインティングデバイスとしては、スティックタイプのトラックポイントを搭載

 つづいてはThinkPad X200。同シリーズは従来からキーボードの使い勝手に定評があり、ThinkPad X200でも伝統の7列キーボードが採用されている。キー配列も標準的で、不等キーピッチもない。キータッチはしっかりしており、ストロークも十分だ。また、ポインティングデバイスのトラックポイントは、今では少なくなったスティックタイプで、操作性も優秀である。キーボード、ポインティングデバイスともに、使い勝手は優れているといえるだろう。


3) dynabook SS RX2

dynabook SS RX2/T9Gのキーボード。キーピッチは19mmで、キー配列も標準的でタイピングしやすい。ただし、「む」や「ろ」などの右側のキーはピッチがやや狭くなっている。左下の隅はCtrlキーになっている。ポインティングデバイスとしては、タッチパッドを搭載

 dynabook SS RX2/T9Gのキーボードは、主要キーのキーピッチは19mmと余裕があるが、「む」や「ろ」などの右側の一部のキーはややキーピッチが狭くなっている。ポインティングデバイスとしては一般的なタッチパッドを採用している。


4) Let'snote F8

Let'snote F8のキーボード。キーピッチは19mmで、不等キーピッチもなく使いやすい。左下の隅はFnキーになっている。ポインティングデバイスとしては、円形のホイールパッドを搭載

 Let'snote F8は、ボディの横幅が大きいため、キーボードにも余裕があり、キーピッチが19mmと広く、不等キーピッチもないため使いやすい。ポインティングデバイスとしては、Let'snote独自のホイールパッドを採用。円形なので、周囲をくるくるなぞることで、連続的にスクロール操作ができることが特徴だ。

 最近のモバイルノートパソコンのトレンドの一つに、キーボードの防滴化が挙げられる。今回テストした機種の中では、ThinkPad X200とdynabook SS RX2/T9G、Let'snote F8の3機種のキーボードが防滴仕様になっている。

 防滴仕様のキーボードでは、万一キーボードに水などをこぼしても、データを保存して電源をシャットダウンするまでの時間を確保できるので安心だ。(防水仕様と異なり、水などがかかっても壊れないことを保証しているわけではないので注意!)

 今回取り上げた4機種は、どの機種もキーボードとポインティングデバイスの出来はトップクラスであり、不満はないが、キータッチやFnキーの配置などには個人の好みもあるので、実際に店頭で触って試すことをお勧めする。

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