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年末年始に買いたいビデオカード 第2回

今、お買い得ビデオカードはコレだ!【ミドル編】

2008年12月25日 20時00分更新

文● Jo_Kubota

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Crysis

 ロストプラネット以上に重い「Crysis」は、ミドルレンジのビデオカードで遊べるのだろうか。設定は全て「最高」にし、同タイトルの含まれるGPU Benchmarkモードにて計測を行なった。またアンチエイリアシングと異方形フィルタは無効にしている。解像度は1024×768~1680×1050ドットの3パターンで、テスト方法はアッパーミドル編と同じだ。
 20fpsが最下限とすると、1024×768ドットならHD 4670でもかろうじてプレイ可能だが、1280×1024ドットでは最低でもHD 4830は必要だ。1680×1050ドットではHD 4850でも20fpsを割り込むため、このクラスでは1280×1024ドットあたりが最高設定でのプレイ上限となる感じだ。
 設定を落とせば、このクラスでも容易に40fpsくらいは出るのだが、Crysisの魅力の一つであるグラフィックスの美しさを楽しむことを前提にすれば、最低でもHD 4850以上を選びたい。

Crysis

Crysis (単位:fps) better→

F.E.A.R.

 DirectX 9世代の「F.E.A.R.」は登場当時非常に重いゲームだったが、ミドルクラスのビデオカードでどこまでフレームレートが出るのだろうか。設定は、基本的に全て「高」あるいは「有効」としつつ、アンチエイリアシングと異方形フィルタを無効にした「標準設定」とアンチエイリアシングを4xMSAA、異方形フィルタを16xとした「高負荷設定」の2パターンで計測した。
 標準設定では、HD 4670でも1920×1200ドットにて64fpsを記録しており、1万円そこそこの製品でも24インチ液晶ディスプレイでフル解像度で遊べる。この世代のゲームなら、HD 4670でも十分楽しめそうだ。
 アンチエイリアシングを有効にしても、HD 4670は1280×1024ドットにて57fpsと、意外と健闘しているが、1920×1200ドットになると36fpsまで落ち込み、快適さは失われてしまう。一方、9600 GTは1920×1200ドットでも56fpsで、十分快適なプレイが可能だが、同価格帯のHD 4830はそれを上回る71fpsを記録した。

F.E.A.R.標準設定

F.E.A.R. 標準設定 (単位:fps) better→

F.E.A.R.高負荷設定

F.E.A.R. 高負荷設定 (単位:fps) better→

モンスターハンター フロンティア オンライン

 カプコンの人気タイトル「モンスターハンター」のオンライン版は、意外に重く、ビデオカード選びに悩む人も多いタイトルだろう。ハイエンドを買えばもちろん快適だが、「コストを抑えたい場合、どのビデオカード買えばいいのか?」という話は、店頭でも聞かれる話だ。
 グラフを見ていただけると分かるが、スコア5000をラインとすると、1920×1200ドットではHD 4850、HD 4830がボーダーラインとなり、9600 GTなら1650×1050以下、HD 4670なら1280×1024でのプレイを考えた方が良さそうだ。
 なお、同ゲームはビデオカードだけではなく、CPUによる影響も大きいため、それなりのCPUパワーも必要なことを覚えておきたい。ビデオカードをアップグレードしてもパフォーマンスが上がらない場合は、CPUの交換も考えた方がいいかもしれない。

Monster Hunter Frontier

Monster Hunter Frontier (単位:score) better→

(次ページへ続く)

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