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T教授の「戦略的衝動買い」第34回

史上最悪の視認性!ファントム腕時計

2008年12月22日 10時00分更新

文● T教授

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 筆者は今年の6月に予約して5ヵ月後の11月にやっと手に入れた。「BR03-92 Phantom」は、トレンド誌や腕時計専門誌の誌上で見かけることは多いが、店頭などでも本物を見るチャンスは極めて少ない腕時計だ。世界中で500個の限定品であり、日本にはその中から任意の数が割り当てられるに過ぎない。

昼間時は劣悪な視認性を誇る(*^_^*)昼ファントムの文字盤と長短の針 完璧な夜光塗料の塗布で昼間よりも遙かに視認性が向上するナイト・ファントム
昼間時は劣悪な視認性を誇る(*^_^*)昼ファントムの文字盤と長短の針完璧な夜光塗料の塗布で昼間よりも遙かに視認性が向上するナイト・ファントム
42mm角のBR03-92 Phantom(手前)と一回り大きい46mm角のBR01(奥) 一緒に持つモノもかなり制限されるが、やはり同じ黒や無彩色系が無難だろう
42mm角のBR03-92 Phantom(手前)と一回り大きい46mm角のBR01(奥)一緒に持つモノもかなり制限されるが、やはり同じ黒や無彩色系が無難だろう

 ラバーベルトながら重量は120グラムを超え、メタルバンドのロレックスGMTなどとほぼ同じ重さだ。何よりも一辺42mmの真っ黒でハードボイルドな外観は、丸い一般的な腕時計に比べて圧倒的な迫力と存在感がある。

 おかしな現象だが、Phantomが市場に登場して以来、国内外の腕時計メーカーから視認性の低さを競うように、敢えて文字盤上の時刻を読みづらくした多くの類似モデルが出現してきている。

 Bell&Ross社の戦略は、腕時計本来の機能性の一つである視認性を「意図的に低くする」ことで、逆に、現代だから通じる「ファッション性を上げる」という斬新なものだ。

 この無謀とも言える戦略が、生まれて間もないBRシリーズ全体を牽引し、Bell&Ross社のブランド認知度を引き上げたことは明確だろう。

明るい色の革モノはマッチングしにくい。モノトーンとメタルが相性良い様だ 筆者の身の回りにある幾つかの黒いモノを集合させて記念撮影をしてみた
明るい色の革モノはマッチングしにくい。モノトーンとメタルが相性良い様だ筆者の身の回りにある幾つかの黒いモノを集合させて記念撮影をしてみた
ミリタリースペックで100m防水、ゆるめるな!というネジが少し不安感を誘う(*^_^*)
ミリタリースペックで100m防水、ゆるめるな!というネジが少し不安感を誘う(*^_^*)

 「当然という観念を覆す」この狂気とも思えるデザイン戦略が腕時計以外の分野の商品にも通じるかどうか……今の筆者にとって最大の関心事だ。



今回の衝動買い

アイテム:Bell&Ross社 「BR03-92 Phantom」
定価:42万円(御徒町 世界の時計 「ティーエスホリウチ」

T教授

T教授

 日本IBMから某国立大芸術学部教授になるも、1年で迷走開始。今はプロのマルチ・パートタイマーで、衝動買いの達人。

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