時計を腕にする最大の目的は、文字盤の表面を視線がかすめただけで、直感的に「現在時刻」を知ることが出来るからだ。
そのため、長く続いたアナログ時代に突然登場した「デジタル表示腕時計」には、なかなか馴染めなかった人もいたはずだ。デジタル表示腕時計は、論理的な現在時刻をそのまま数字で示してはいるが、「目的の時刻までにあと何分あるか」というような感覚がつかみにくい。
アナログ表示にせよデジタル表示にせよ、瞬時に現在時刻を知るために必要な、唯一最大の物理的要素は「視認性」だ。そのため、大きくクッキリした時針や分針、表示文字サイズ、それらとコントラスト比の高い背景の文字盤を採用することは当然だろう。
しかし、そんな腕時計の基本要素を正面から意図的に逸脱し、逆にメディアや顧客からの認知度を上げる戦略に打って出た腕時計メーカーがある。スイスに本拠を置くBell&Ross社だ。
同社の代表モデルである、スクエアな「BR01」と少し小振りな「BR03」には、いずれも完璧な視認性を確保したスタンダードなモデルと、見えない戦闘機「ステルス」をモチーフに視認性を極端に落とした限定モデル「Phantom」(ファントム)の2種類が存在する。
「戦略的衝動買い」とは?
そもそも「衝動買い」という行動に「戦略」があるとは思えないが、多くの場合、人は衝動買いの理由を後付けで探す必要性に迫られることも多い。
それは時に同居人に対する論理的な言い訳探しだったり、自分自身に対する説得工作であることもある。このコラムでは、筆者が思わず買ってしまったピンからキリまでの商品を読者の方々にご紹介し、読者の早まった行動を抑制したり、時には火に油を注ぐ結果になれば幸いである。
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