腕時計に求めるモノは、人それぞれだろう。
時刻さえ分かればいい単なる道具として考える「単純道具派」。主観的な見かけさえ良ければいい「ルックスオンリー派」。ケータイで時刻が分かるのにわざわざ腕時計なんて、という「不要論派」。超高級腕時計を背伸びして購入する「見栄張り資産論派」。もうかれこれ国産の1万円の腕時計を30年以上使っているという「無頓着派」。メカや技術に独特の思い入れがあり、独自のうんちく世界を展開する「うんちく派」。精密機器としての存在感を求める「正確派」。さらに、これらの「組み合わせ派」が腕時計の世界には居る。
本来、ちゃらんぽらんな性格の筆者だが、意外と「腕時計の正確さ」にはこだわってしまうタチなのだ。
昨今、正確さを求めるなら「電波時計」と相場は決まっている。しかし、タフを売り物にしている某社の電波腕時計の宣伝を鵜呑みにして購入したところ、海外の出張先で落胆した経験がある。
それ以来、上手く行かないことを時計以外の環境のせいに出来るテクノロジーは信用しないことにしたのだ。テクノロジーの問題ではなく、メーカー間の技術格差なのかも知れないが……。
今回、筆者が衝動買いしてしまったのは、シチズン社の看板時計である「ザ・シチズン」。
マイスターと呼ばれる時計職人の「匠」が組み上げた、「精度の極み」を実現している腕時計だ。
「戦略的衝動買い」とは?
そもそも「衝動買い」という行動に「戦略」があるとは思えないが、多くの場合、人は衝動買いの理由を後付けで探す必要性に迫られることも多い。
それは時に同居人に対する論理的な言い訳探しだったり、自分自身に対する説得工作であることもある。このコラムでは、筆者が思わず買ってしまったピンからキリまでの商品を読者の方々にご紹介し、読者の早まった行動を抑制したり、時には火に油を注ぐ結果になれば幸いである。

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