疑問3 LEDバックライトのメリットは?
赤、青、緑(RGB)のLEDをバックライトに採用する液晶テレビがソニーとシャープから登場している。
CCFL(冷陰極蛍光ランプ)などの従来のバックライトは画面全体を均等に光らせる。映像の明暗の調整は液晶パネルの偏光で行なうため、黒色を表現するにはバックライトの光を完全に遮断する必要がある。
しかし現実には若干光が漏れてしまう。テレビに真っ黒の画面を表示させて部屋を真っ暗にしてみると、画面は光っていて黒が白っぽく見えるはずだ。
LEDバックライトは液晶パネルの後ろにLEDが敷き詰められているが、エリアを区分けしてオン/オフを部分制御をする。このため、LEDをオフにすればその部分だけがまったく発光しない状態になる。
つまり真っ黒の部分は限りなく黒色に近づき、コントラスト比がアップするのだ。
疑問4 バックライトがLEDだと省エネ?
バックライトにCCFLを採用する46型の液晶テレビの消費電力はおおむね250~320Wほど。対してLEDバックライトを採用するソニーの「BRAVIA XR1」(46型)の消費電力は350Wとなっている。
実はLEDバックライトのほうが消費電力が多いのか? と思いきや、シャープの「AQUOS XS1」を見てみると、52型で294W(テレビ部)+56W(チューナー部)となっており、それほど消費電力は多くない。
現在のところバックライトがLEDかどうかは消費電力とあまり関係ないようだ。
ちなみに、パナソニックのプラズマテレビ「VIERA PZR900」の消費電力は550W。LEDもプラズマも発光しない部分があるので一概に比較できないが、カタログ値を比較する分にはプラズマテレビの消費電力が高めだ。
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