前回のテレビ特集では、薄型テレビの基本的な「10の疑問」を解説した(関連記事)。
あれから約半年、2008年秋冬の薄型テレビはまたしても著しい進化を遂げてしまった。そこで今回は新しい機能を中心に「何コレ?」を解説していこう。
疑問1 「超解像」とアップスケールの違いは?
超解像は低い解像度の映像を高解像度化する技術のこと。単純に映像を拡大するのではなく、特殊な画像処理を施してきれいに表示するのがポイントだ。
東芝や日立、NECなどがこの超解像技術に力を注いでいるが、技法が決まっているわけではない。各社とも異なる仕組みで超解像を実現している。
例えば東芝の超解像技術は、一度アップスケールした映像からダウンスケールした映像を生成し、アップスケール前の元の映像と比較することで破綻の起きている箇所を特定。その箇所を修復することできれいな映像を実現する。
疑問2 4倍速駆動って何がスゴイの?
昨年前半から「倍速駆動」技術を搭載したテレビが続々と登場し、現在では当たり前の機能として普及している。
デジタル放送は秒間60コマの映像を送信しているが、テレビ側でコマとコマの間の映像を生成し、秒間120コマで表示するのが倍速駆動技術だ。これにより映像の動きがより滑らかになる。
そして、ソニーから発表された「BRAVIA W1」シリーズは、コマとコマの間に3コマの映像を生成し、補間映像として挿入。倍速駆動のさらに倍の秒間240コマで映像を表示する。
つまり、理論上は1年半前に発売されたテレビより4倍滑らかな映像が見られるのだ。
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