このページの本文へ

前へ 1 2 次へ

ガジェットで自転車ライフをもっと便利に! 第1回

GPSで変わる自転車ライフ(今週より開始)

2008年10月21日 20時31分更新

文● 荻窪 圭

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

走った経路を地図にしよう

 さらに、道に迷ったら地図を表示させればいい。GPSは、自転車散歩には必携のツールなのだ。

 記録された走行データは、例えばこんな風(写真下)に地図に表示すると楽しい。どの道をどう走ったかが一目瞭然だ。

地図

グーグルマップに走行ログを表示して保存したもの

 上の画像は実際に走行して取得したGPSデータを、グーグルマップに読み込んで保存した例だ。甲州街道にある鎌倉街道入口が実際にどんな風につながっていたのかを、古道に沿って中野まで走ってみた。

 上記の地図はトラックを読み込んだままの状態だが、さらにコースにコメントを付けたり、メモを入れたりすれば自分だけの地図を作っていけるし、このように公開もできる。これが面白いのである。

 作業としては簡単だ。

 GPS機器を自転車に装着して走り、帰宅したらパソコンとつないでデータを吸いあげる。そしてグーグルマップを開き、新規マイマップを選択して、吸い上げたKML形式のファイルを「インポート」するだけである。

 これで「今日走ったルート」を地図上にどんどん記録していけるわけで、「この日はこんな道を走ったなあ」とか「今度はもうちょっと遠くまで行ってみよう」とか「こっちの道を走った方が近かったな」とか「走ってる途中で面白そうな店を見つけたけど、あれはどこだっけ?」なんてときに便利だし、そもそも、走行ルートをどんどん蓄積できるというだけで、自転車散歩好きには楽しくてたまらないのである。

 さらに、GPSデータ対応アプリやサイトを使えば、もっと幅広く楽しめる。

TrailRunner

TrailRunner(http://www.trailrunnerx.com/japanese.html)。MacOS X用。iPhoneやガーミン社のGPS、Niki +iPodに対応しており、走行ログを機器から読み込んで地図上に登録できる。ワークアウトサポート用アプリなので、練習計画も立てられる

EveryTrail

EveryTrail(http://www.everytrail.com/)。無料で登録できるWebサイト。GPSログを読み込み、マップ上に表示してくれる。写真を埋め込むことも可能。走行中に撮った写真をあとで読み込めば、日時をチェックし、そのときいた場所に自動的に写真が貼り付けられる。このサイト専用のiPhoneアプリもある

 他にも「GoogleEarth」や「カシミール3D」(Windowsのみ)などGPSデータに対応したソフトはたくさんあるのだ。帰宅してからも楽しいのがGPSの良さである。

 ただし、GPSというとカーナビの印象が強いせいかどうしても「ナビ機能」を期待する人がいるけれども、今のところ、たいていのGPS機器は歩行者用か自動車用のナビしかしてくれず、それらの示すルートが自転車に向いているとは限らないのであまり期待しない方がいい。それに自転車で走りながらナビを見るのは危険。

 止まったときに地図を確認するくらいにしておくべし!

自転車で使えるGPS機器はどれか

 では実際に自転車に向いたGPSはどれか。

 カーナビ、PND、さらにはPSP(実際にPSPに別売りのGPSユニットを装着して自転車に取り付けて走ってる人を見たことがあります)などなどたくさんの機器があるけれども、自転車向きではないものやマニアックなものはカットすることにして、今回取り上げるのは4つ。

  1. ケータイ電話……自転車向きに作られてるわけじゃないが(当たり前か)、もっとも安くて汎用性があってGPSを内蔵していて地図表示もできるのがケータイ。auの端末を持っているなら「au Run&Walk」の「bike」モードで簡単に走行ログを記録できる。ケータイを使いながら自転車を運転するのはダメだが、ハンドルバーに装着して走行データを取るくらいなら問題あるまい。
  2. iPhone……これも自転車向きというわけじゃないが、地図は見やすいし、AppStoreでアプリをダウンロードすれば走行ログの記録も可能だ。
  3. ハンディGPS……GPS専用機で地図表示できるもの自転車に装着できるものなどいろいろあるが、おおむね高価。私が使っているガーミン社の「eTrex Vista C」は日本の地図込みで10万円以上したが、電池の持ちはいいし、頑丈で雨の日も使える。
  4. GPS搭載PDA……WindowsMobile搭載のmioシリーズが代表的。地図表示もできるしナビもしてくれる。

 現実的な線で押さえてみた。せっかくのGPSを徒歩ナビやカーナビだけに使うのはもったいない! というわけで、来週からはそれぞれの機器を具体的に使ってみたい。

前へ 1 2 次へ

カテゴリートップへ

この連載の記事

注目ニュース

ASCII倶楽部

ASCII.jpメール アキバマガジン

クルマ情報byASCII

ピックアップ