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実はPowerShotにない機能満載の「IXY DIGITAL 920 IS」

2008年10月02日 09時00分更新

文● 行正和義

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気持ちのよい広角28mmの画作り

 すっきりとした発色は、同社ならでは。しかし、いまひとつピントがビシっと決まった感じにならない。同じ画像エンジンを使用するIXY DIGITAL 3000 ISのほうは輪郭が強めに強調されることから、レンズ性能によるものだと想像できる。

 従来機で見られた周辺画像が劣化は改善されたが、それでも広角撮影では、周辺部が甘く感じるのは残念だ。

広角28mmの広い画像がやはり気持ちよい。輪郭ははっきり出るが、やや周辺部が甘い印象がある。プログラムオート、1/800秒、F5.6、ISO 80。元画像は3648×2736ドットで、掲載用に800×600ドットにそれぞれリサイズ、トリミングしている

望遠側で撮影。光学4倍ズームのため望遠側は112mm相当。一般的な35~105mm程度の3倍ズーム機と同程度の望遠撮影がこなせる。プログラムオート、1/400秒、F5.8、ISO 80

 キヤノンのラインアップを見てみると、意外に広角28mmで撮影できる機種は少ない。その点では本機とPowerShotの最新モデル「PowerShot G10」は貴重だ。

マクロ撮影結果。マクロは広角側で2cm、望遠側で30cmと近接距離が大きく変わるため、どの組み合わせが一番被写体を大きく撮れるのかの判断が難しいところ。プログラムオート、1/200秒、F5.6、ISO 80

高感度撮影結果。画素合成をおこなわない上限のISO感度であるISO 1600での撮影。ノイズ低減処理のためモアレのようなパターンが生じているが、比較的輪郭が保たれている。プログラムオート、1/5秒、F2.8、ISO 1600

 やや甘い印象を与える描写の好みは別れそうだが、薄くなってもホールド性を損なわないボディー、最新の画像処理エンジンによる多彩な機能、ダイヤル操作など操作系がしっかりと作り込まれている点など魅力は多い。使いでのある1台となっている。



IXY DIGITAL 920 ISの主なスペック
製品名 IXY DIGITAL 920 IS
撮像素子 1/2.3インチ有効約1000万画素CCD
レンズ 光学4倍ズーム、f=5.0~20.0mm(35mm換算28~112mm)、F2.8~5.8
静止画撮影 最大3648×2736ドット
ISO感度 オート、高感度オート、ISO80/100/200/400/800/1600/3200(3200は200万画素相当)
動画撮影 640×480ドット/30fps、H.264
液晶ディスプレー 3.0型TFT、約23万ドット
記録メディア SD/SDHCカード(32MB付属)
インターフェース USB、AV出力
電源 専用リチウムイオン充電池
撮影可能枚数 約310枚
本体サイズ 幅93.8×奥行き23.6×高さ56.8mm
重さ 約155g(本体のみ)

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