気軽に使えるハイエンド
実際に手に持ったときの印象は非常に軽く、動作も軽快だ。ただし、少し触れただけでスイッチ類が動作してしまうのは考えものだ。例えば、再生ボタンにちょっとした指がかかっただけで簡単に電源ONになってしまったりする。再生ボタンに関してはもう少し長押しにしてもよかっただろう。コントローラーホイールのトルクも非常に軽く、若干クリック感はあるもののいまひとつ回した感じがない。ホイールとカーソルを兼用させるため、動作を重くできないのかもしれないが、もっとかっちりとした動きのほうが使いいいのではないか。
撮影画像に関しては、きっちりとした絵作りとなっていて、高感度画像でもこれといった描写の劣化は見ら慣れないのはさすがだ。ただし、標準でシャープネスがやや強めというか、、輪郭が強調されすぎるきらいがある。ここは好みが分かれるところだろう。新画像処理によるノイズ低減に関しては、高感度撮影ではまだまだざらつきは残るものの、新機能である暗部補正をかけた際も明るくなった暗部のざらつきは強調されない。このあたりの処理は優秀だ。
一方、マニュアル露出搭載とはいえ、絞りは2段階のみ、絞り優先/シャッター速度優先モードを持たないのは残念なところ。とはいえ、夜景の長秒撮影など、オートだけでは物足りないと感じていた人にはいいだろう。
PowerShot G10などのハイエンドコンパクトではマニュアルカメラ風の操作を取り入れているモデルが多い。これまで、オート撮影基本のIXY DIGITALを敬遠していた人も多いだろう。しかし、IXY DIGITAL 3000 ISはこのあたりの機能も強化された。気持ち良く使えるサブカメラとして、普段から持ち歩きたくなる1台だ。
IXY DIGITAL 3000 ISの主なスペック | |
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製品名 | IXY DIGITAL 3000 IS |
撮像素子 | 1/1.7型有効1470万画素CCD |
レンズ | 光学3.7倍ズーム、f7.7~28.5mm(35mm換算36~133mm)、F2.8~5.8 |
静止画撮影 | 最大4416×3312ドット |
ISO感度 | オート、高感度オート、ISO80/100/200/400/800/1600/3200(3200は200万画素相当) |
動画撮影 | 640×480ドット/30fps、H.264 |
液晶ディスプレー | 2.5型TFT、約23万ドット |
記録メディア | SD/SDHCカード(32MB付属) |
インターフェース | USB、AV出力 |
電源 | 専用リチウムイオン充電池 |
撮影可能枚数 | 約280枚(CIPA測定基準) |
本体サイズ | 幅96.7×奥行き62.2×高さ27.9mm |
重さ | 約160g(本体のみ) |