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日本HPが「HP ProLiant」サーバーを最大29%値下げ!

お買い得で高性能はどちら? 4CPUサーバー1台と2CPUサーバー2台

2008年09月18日 04時00分更新

文● 新 淳一/ASCII.jp

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4CPUサーバーが2CPUサーバー2台に勝るわけ

 サーバーに、処理能力以上の処理要求があった場合「待ち時間」が発生する。スーパーの1階と2階、別々の階でそれぞれのレジに並んでいるお客がいた場合(つまり2CPUサーバーが2台)、たとえば2階にお客が偏ると、2階では待たされる時間が増え、1階はガラガラという状況になってしまう。一方、1フロアに同じ数のレジとお客がいた場合(つまり4CPUサーバーが1台)、お客をバランスよく分散できるというわけだ。

4CPUサーバーの例

Webサーバーの負荷がDBサーバーの負荷を大きく上回っているとき、2CPUサーバーだとWebサーバーを稼働させている物理サーバーのCPUがボトルネックになりシステム全体の処理性能が落ちてしまう

 もちろん、利用するアプリケーションなど、条件によって結果も変わってくるだろうが、少なくとも「2CPUサーバーを大量に並べるほうが優れている」と無条件で信じてしまうのは誤りであることがわかるだろう。さらに、4CPUサーバーは2CPUサーバーに比べて消費電力が少なく、保守費用も少ないというメリットがあるそうだ。集積密度も高まる。あとは「価格の問題」だけが残った。

 正田氏によると「たしかに4CPUサーバーは2CPUサーバーに比べて割高な価格設定になっていました」という。「じつはもともと2.5倍くらいだったのを春に一度下げて2.1倍くらいにはしていたのですが、それでもなお高いままでした。それを今回、あらゆる4CPUサーバーの価格を見直し、2倍かそれ以下になるようにしたのです」。

「よっぽど4CPUサーバーを売りたいのかなあ」と考える人もいるだろうが、「ただ高いものを売りたい、ということではなく、必要とするお客様に必要なサイズ、処理性能を提供したいということです」(正田氏)ということらしい。お客さんのなかには、「若干性能面で不安があるんだけど……」という気持ちを持ちながら4CPUサーバーをやめてしまう人が結構いるのだそうだ。

 今回の値下げで、どのくらい4CPUサーバーがお得になるんだろうか? 気になる試算を教えて欲しいと頼んだら、「ちょっと台数が多いケースなのですが」と例を示してくれた。

費用削減効果

2CPUブレードサーバーの代わりに4CPUブレードサーバーを選択した場合の費用削減効果。台数が多いので削減金額も大きくなってしまっているが、軒並み下がることは間違いない

 どこまで費用を抑えられるかはもちろんケースバイケースとなるが、製品選択の際は、古いイメージにとらわれることなく、必要とする性能、将来性、ランニングコストなどをあらためて検討する必要がありそうだ。

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