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サーバー導入の素朴な疑問 第1回

ブレードサーバーは「100V電源対応」が売れ筋

2008年09月11日 04時00分更新

文● 新 淳一/ASCII.jp

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 サーバー統合をしてサーバールームをシンプルにする切り札として、ブレードサーバーが注目を集めている。いざブレードサーバーの導入を検討するとして、最初に浮かぶのは、「どのベンダー製品がいいんだろう?」「おすすめのブレードサーバーってどれ?」といった疑問だろう。そもそもどんなベンダーがどんな製品を提供しているのだろうか? ちょっと調べてみた。

 まずは、ブレードサーバーのシェアを調べてみる。すると2007年度上期の台数ベースで、1位が日本HPで28%。2位は日本IBMで21.6%。3位はNECで20.1%。4位は日立で17.4%、5位は富士通で8.6%というデータがあった( ノークリサーチ調べ )。確証はないが、思うに100V対応の有無で決まっているのかもしれない。小社の話で恐縮だが、現在のマシンルームには200V電源が引けないため、ブレード導入の際は100V電源対応が必須だったという話も聞いたことがある。各社のラインアップを眺めてみよう。

■日本HP

http://h50146.www5.hp.com/products/servers/bladesystem/index.html

 エンクロージャー、すなわちブレードサーバーを収納する外箱は2種類。6Uに最大8台のブレードを格納できるc3000と、10Uに最大16台のブレードを格納できるc7000。c7000を42Uラックに4台搭載すれば、1ラックに最大で64台搭載可能だ。サーバーブレードは、サイズや搭載できるCPUの種類/個数、搭載できるNICの数などによって異なる計9種類のラインアップがある。c3000は100V電源に対応する。

■日本IBM

http://www-06.ibm.com/systems/jp/bladecenter/index.shtml

 シャーシ(IBMではエンクロージャーではなくシャーシと呼ぶ)は、7Uに最大6台のブレードを格納できるBladeCenter Sや、9Uに最大14台格納できるBladeCenter Hなど、計5種類。サーバーブレードは計12種類のラインアップだ。インテルとAMDのプロセッサー以外に、POWER6などを搭載するブレードも選択できる。BladeCenter Sシャーシは100V電源での駆動も可能。

■NEC

http://www.express.nec.co.jp/pcserver/products/blade/index.html

 ブレード収納ユニット(エンクロージャー)は、6Uに最大6台収納可能なSIGMABLADE-Mと、10Uに最大16台のブレードを収納できるSIGMABLADE-H v2の2種類。SIGMABLADE-Mは100V対応静音電源を搭載する。サーバーブレードは計4種類のラインアップ。CPUはインテルのデュアルコア/クアッドコア Xeonのみに対応。

■日立製作所

http://www.hitachi.co.jp/products/bladesymphony/

 シャーシは、6UにXeonを最大2個搭載可能なサーバーブレードを10台まで搭載できるBS320と、10UにXeonないしItaniumを最大2個搭載可能なサーバーブレードを8台まで搭載できるBS1000の2種類。サーバーブレードはBS320用に2種類、BS1000用に2種類のラインアップ。BS320は100V電源にも対応する。また、16Uの専用ラックに最大7台のサーバーブレードを搭載できるBladeSymphony SPというパックもあり。

■富士通

http://primeserver.fujitsu.com/primergy/blade/

 シャーシは7UのS3の1種類。サーバーブレードを最大10台搭載でき、100V電源にも対応する。サーバーブレードはBX620 S4の1種類。CPUは、インテルの通常電圧版のデュアルコア/クアッドコア Xeonに加え、低電圧版のXeon L5410から選択できる。

(次ページに続く)

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