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Atomで検証! 小型PCの実用性 第5回

最強のミニPCとは? Mini-ITXの可能性を探る

2008年08月29日 21時00分更新

文● 山田 広樹

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注目の結果は……

 各環境でCPU、グラフィックともに高負荷をかけ、電力消費量が最大となったところをワットチェッカーで計測した。

Phenom X3 8750+AMD 780G

Phenom X3 8750+AMD 780G消費電力

のっけから126Wをマーク。光学ドライブ非搭載でコレか……。正直、光学ドライブを搭載した上で、動作安定性を考えるといきなり限界に近いか

Phenom X3 8750+Radeon HD 3450

Phenom X3 8750+Radeon HD 3450消費電力

134Wをマーク。光学ドライブ搭載を考えると、もう限界だろう。しかもRadeon HD 3450では、AMD 780Gより大幅な3D性能アップが見込めないのもイタイ。なお、Radeon HD 3650のテストもそうだが、780Gのグラフィック機能は使用しないようBIOSから設定した

Phenom X3 8750+Radeon HD 3650

Phenom X3 8750+Radeon HD 3650消費電力

電源容量を超える172Wをマーク! しかもこれは上記のふたつのように、ウィンドウズ起動後のものではない。ウィンドウズ起動中のスコアだ。当然、起動中ではあったが撮影直後にコンセントを抜き、強制停止させた

 TDP 65W版のeシリーズPhenomなら、Radeon HD 3650も“もしかしたら”使用できたかもしれない。しかし、それでも電源容量はいっぱいいっぱいで、動作安定性という点で常用は難しかったと思われる。やはり、Mini-ITXで高性能マシンはムリだったのか。
 いや、まだ方法はある!! ケースさえ、電源さえなんとかなれば……。

禁断のマ・カ・イ・ゾ・ウ?!
Mini-ITXマザーをmicroATXケースにブチこむ!!

 まあ、魔改造というほどでもないのだが。Mini-ITXマザーはケースへの固定ねじ穴の位置がMicro ATX、ひいてはATXと互換性がある。コレを利用し、“コンパクト”というMini-ITXの長所を“ある程度”殺してでもハイパワー化を狙おう、と。
 なんだか本末転倒なことになってきたが、ハイパワー化のためにボディーが大きくなるのは古来、よくあること。英国救国の名機、スピットファイアは当初搭載されていたマーリンエンジンよりも、大排気量・大馬力のグリフォンエンジンを搭載するために機首にでっかいバルジが張り出すことになったし、対するドイツのFw190も、性能強化のためのエンジン変更で、機首がグッと伸びることになった。みんな大好きのガンダムだってそうじゃん。どんどんデッカくなって。F-91では小さくなったけどさ、アレは時代が違いすぎるよね。
 ともあれ、ただ単にMicro ATXケースに搭載するのは、Mini-ITX活用的によろしくない。やはりデザインにもこだわりつつ、できる限りコンパクトなモノを使いたい。まだまだ「デスクトップで使うコンパクトなPC」という理想は失っていないのだから。

Mini-ITX

ご覧のとおり、Mini-ITXマザーはMicro ATXケースにバッチリ収まる。もちろんネジ穴の位置も合っているため、マザーの固定も可能。さらにメリットとして、微妙にMini-ITX規格ではないマザーも、Micro ATXケースならなんら問題なく搭載できるのも見逃せない

今回、とくにオススメするのがAntec! 驚愕のその理由?!

 ASCII.jp的にオススメするMicro ATXはAntecのNewSolution、Fusionシリーズ。Antecのいいところは「ネジやドライブがピッタリ収まる工作精度の高さ」、「使いやすくするための工夫」、さらに「剛性と冷却、静音性をバランスさせるための構造」にある。そして、これらによって成立した機能を感じさせるシンプルかつ端正なデザイン。PCケースは星の数ほどあれども、これらをすべて備えたケースは意外と少ない。確かにAntecのケースは価格が少々高めだが、コストパフォーマンスや満足度は価格以上のものがある。

Micro ATXならキューブ型も使いやすい
NSK 1380

http://www.antec.com/world/jp/productDetails.php?ProdID=91380
●実売価格 1万5000円前後

 5インチベイ×1、3.5インチシャドー×3を備え、キューブ型としてはトップクラスの拡張性。拡張スロットを4基備えるmicroATX対応のため、Mini-ITXではケース内に十分な余裕があり、2スロット占有タイプのグラボも難なく搭載可能。さらにその横に拡張スロットに装着する排気ファンを搭載できるほど。サイズ270(W)×335(D)×201(H)mm。重量6.2kg。

NSK 1380

12cmファンを搭載した350WのATX電源ユニットを内蔵するため、高さ方向は意外とスペースが少ない。大型のCPUクーラーは電源ユニットと干渉するので注意が必要

NSK 1380

ドライブベイユニットは、ヒンジでケースシャシーと固定。ネジ止めではないため、しっかりとした固定ながら、手軽に取り外せ、メンテナンス性が高い

NSK 1380

HDD3基に加え、通常の光学ドライブも搭載可能。HDDは両サイドに縦置きするのがユニーク

NSK 1380

Antec自慢の静音サイドパネル。アルミ-プラスティック-アルミの3層構造で、ケース内の騒音を遮断。同時にケース外装の表面処理の美しさと、剛性も高めている

(次ページへ続く)

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