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ぱそぢえ~3分で分かるPCの基本 第6回

知らなきゃPCは選べない、プロセスルールの基礎知識

2008年08月29日 15時00分更新

文● 石井英男 漫画● 太田虎一郎

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先生、質問です!

Q 45nmは65nmより、何がいいんですか?

A 65nmから45nmにプロセスルールが縮小されるとトランジスター1個の面積は約1/2になり、同じサイズのCPUダイに2倍のトランジスターを集積できるようになる。増えたトランジスタは、CPUの場合、キャッシュの増量や機能強化に利用されることが多い。

 例えば65nmプロセスのCore 2 DuoシリーズはL2キャッシュ容量が2~4MBだったが、45nmプロセスで製造された新型のCore 2 Duoでは3~6MBに増加している。キャッシュについては第2回を参照してほしい。

 また、新しい拡張命令セット「SSE 4.1」にも対応する。拡張命令セットについては第9回で特集する予定だ。


最新トレンド:2年後には32nmプロセスCPUも登場予定

 プロセスルールはほぼ2年に一度のペースで縮小される傾向にある。2008年7月時点では、インテルの最新CPUは45nmプロセスで、AMDの最新CPUは65nmプロセスで製造されている。

 インテルは、2010年に次世代の製造プロセスである32nmプロセスに移行予定で、AMDは、2008年第4四半期から45nmプロセスで製造したCPUの出荷を開始する予定だ。

■ 著者紹介

石井英男(いしい ひでお)

テクニカルライター。東京大学大学院 工学系研究科出身。在学中に雑誌や書籍の執筆を始め、大学院卒業後、フリーライターに。パソコンのハードウェアをはじめ、ノートパソコンやPDAなどのモバイル機器を専門としている。

太田虎一郎(おおた とらいちろう)

漫画家。かわいいキャラクターとシュールな世界観の絶妙なミスマッチが特徴。漫画ファンを中心にコアな人気を誇る。代表作に『宇宙の法則 世界の基本』(コアマガジン)、『かるき戦線』(芳文社)など。


■ この講座について

 「3分で分かるPCの基本」は、ほぼ毎週金曜日に更新です。第1シーズン「CPU編」は全13回の予定。全て読み終われば、ビギナーのあなたもPCマスター?!

  • 【ブックマーク用】 3分で分かるPCの基本 目次ページ
  • 第1回 「クロックって何?」
  • 第2回 「キャッシュって何?」
  • 第3回 「FSBって何?」
  • 第4回 「チップセットって何?」
  • 第5回 「マルチコアって何?」
  • 第6回 「プロセスルールって何?」
  • 第7回 「64bitって何?」
  • 第8回 「命令セットって何?」

 (以下続)

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