キング・オブ・4WD! 「ホットショット」がついにタムテックギアに!
新年1発目となる「買う買う団」は、昨年末、満を持してリリースされたタムテックギア初の4WD「ホットショット4WD」を取り上げてみたいと思う。
なぜラジコンなのかと言えば「買う買う団」メンバーが、少年時代を過ごした80年代の小学生男子の愛読書「コロコロコミック」で、 当時連載されていた大林かおる先生の「ラジコンボーイ」にどっぷりハマッていたラジコン大好きっ子だからなのだ。
さらに言えば当時の小学生男子は、みな多かれ少なかれラジコン好きだったと記憶している。 しかし、小学生にとってラジコンは高価なホビー。少ないお小遣いにプラスしておねだりの複合技で数年頑張り1台どうにか買ってもらえればよい方という、まさに究極の贅沢品であった。
ただ、そうこうするうちに時が過ぎ「買う買う団」も大人の階段をのぼり、すっかりラジコンから足を洗って、平平凡凡に毎日を過ごしていたある日、 「ホットショット」がタミヤの完成品ラジコン「タムテックギア」で登場するというニュースをキャッチしたのだった。
パッケージは結構デカイ!
「ホットショット」と言えば、田宮模型(現タミヤ)初の4WDシステム、しかもチェーンやベルト駆動ではなくシャフトドライブで搭載したという先進性に 当時の小学生は衝撃を受け、誰もがあこがれる1台となった究極のキング・オブ・4WDラジコンと刷り込まれた(のちに車重が重く、強いアンダーステア傾向がありレースで遅かったという話もあるがここでは割愛する)。
当時「ホットショット」を購入できた子供は、相当な“いいトコの子”であり、もちろん「買う買う団」メンバーは買ってもらえなかったのは言うまでもない。 最近のホビー業界ではそんな不遇な子供時代の無念を払拭するかのように、以前取り上げた「SPACEWARP desktop」のような製品が続々と登場し、嬉しい悲鳴を上げるばかりである。
少々、子供時代の思い出話に話が逸れてしまったが、子供の頃のあこがれのラジコンがタムテックギアというすぐに遊べる完成品モデルとして登場したのだから ここはひとつ“大人買い”するしかないということで「買う買う団」は即決したのである。
今回は秋葉原のラジコン専門店「チャンプ」にて1万3950円(税込)で購入した。定価は2万4990円(税込)なのでかなり安く購入できたようだ。 ただ、パッケージ(27×22×30cm)が予想以上に大きく、大の大人がこのパッケージを持って電車に乗るのは少々気恥ずかしい。同じ電車に乗り合わせた人にはおそらく、子供に頼まれたラジコンを購入してきたパパのように見えたに違いない。
なお、タムテックギアについて少々説明すると、2006年4月に発売されたマイティフロッグに始まる タミヤの往年の名車のラジコンをスケールダウン(ほぼA4サイズ)した製品ですぐに走りが楽しめるフルセットモデルだ。 忙しい人やキットから作るのは敷居が高いという人にぴったりのシリーズと言えるだろう。マイティフロッグや、今回ピックアップしたホットショット以外にもホーネット、バギーチャンプなどがラインナップされている。
無論タミヤ製というだけあってそんじょそこらのトイラジ(※模型メーカーではなく、おもちゃメーカーのラジコン)では決して味わえないスピード感や高い操作性がウリとなっている。
もちろんキットから製作する本格的なラジコンをメインにしている人にとっては タムテックギアでさえトイラジの範疇に入ってしまうかもしれないが、 子供の頃にマイティフロッグ、ホーネット、グラスホッパーなどで遊んだ大人がもう一度手軽にラジコンを再開するにはちょうどいい製品が タムテックギアシリーズなのだ(※組み立てキットモデルとして販売されている車種も存在する)。
すぐに遊べる「Ready To Run!」
タムテックギアシリーズには車体のほか、プロポ(送信機)、走行用バッテリー、充電器などが同梱され、走行用バッテリーを充電し、 プロポに単3型乾電池8本(別売)をセットすればすぐに遊ぶことができるのが最大の特徴。本当にお手軽ラジコンなのだ。
プロポはホイラータイプ
タムテックギアに付属するプロポはホイラータイプで、実際の車のようにステアリングホイールを操作する。 子供の頃にラジコンで遊んでいた人の多くはステックタイプのプロポで、当時高価だったホイラータイプのプロポが付属するのは嬉しいところだろう。
タミヤのマニュアルはイイ!
タミヤのマニュアルは伝統的に懇切丁寧で非常に好感が持てる。今回購入したタムテックギアは完成モデルのため、 ここまで丁寧でなくても当面問題はないのだが、パーツ破損に備え全てのパーツが図解で説明されているので、もしものときでも安心だ。
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