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ぱそぢえ~3分で分かるPCの基本 第2回

貯められても、お店で使えないものって何?

2008年07月25日 14時17分更新

文● 石井英男 漫画● 太田虎一郎

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最新トレンド――インテルとAMD、キャッシュの違いも明確に

 最近は、一つのCPUパッケージの中に複数のコアを搭載するマルチコアCPUが主流になっているため、L2キャッシュの容量も増える傾向にある。

インテル「Core 2 Extreme QX9650」。L2キャッシュは6MB×2の合計12MB

 インテル製CPUのCore 2 QuadやCore 2 Extremeでは、合計12MBという大容量L2キャッシュを搭載している。また、AMDのPhenomでは、L2キャッシュ容量は1.5MB~2MBだが、2MBのL3キャッシュを搭載していることが特徴だ。

先生、質問です!

Q なんでメインメモリーは遅いままなんですか?

A なぜCPUが高速化できるかといえば、ベルトコンベアーを使った流れ作業のように、演算などの処理をいくつかの段階(ステージ)に分割しているためだ。

 そこでなぜメインメモリーが遅いままなのかと言えば、まずメモリーにはSRAMとDRAMという2種類のメモリーがあり、メインメモリーには大容量化しやすく、コストも安いDRAMが使われていることが要因だ。

 DRAMは、バケツに水を溜めていくような地道な仕組みでデータの記録を行うため、どうしても時間がかかってしまう。だからあまり高速化ができないのだ。

■ 著者紹介

石井英男(いしい ひでお)

テクニカルライター。東京大学大学院 工学系研究科出身。在学中に雑誌や書籍の執筆を始め、大学院卒業後、フリーライターに。パソコンのハードウェアをはじめ、ノートパソコンやPDAなどのモバイル機器を専門としている。

太田虎一郎(おおた とらいちろう)

漫画家。かわいいキャラクターとシュールな世界観の絶妙なミスマッチが特徴。漫画ファンを中心にコアな人気を誇る。代表作に『宇宙の法則 世界の基本』(コアマガジン)、『かるき戦線』(芳文社)など。


■ この講座について

 「3分で分かるPCの基本」は、ほぼ毎週金曜日に更新です。第1シーズン「CPU編」は全13回の予定。全て読み終われば、ビギナーのあなたもPCマスター?!

  • 【ブックマーク用】 3分で分かるPCの基本 目次ページ
  • 第1回 「クロックって何?」
  • 第2回 「キャッシュって何?」
  • 第3回 「FSBって何?」
  • 第4回 「チップセットって何?」
  • 第5回 「マルチコアって何?」
  • 第6回 「プロセスルールって何?」
  • 第7回 「64bitって何?」
  • 第8回 「命令セットって何?」

 (以下続)

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