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恋してなくても便利な顔認識──FinePix Z200fd

2008年06月30日 18時58分更新

文● 行正和義

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顔検出をセルフタイマーに応用


 新機能の「恋するタイマー」と「みんなでタイマー」は、顔検出機能を活用したツーショット&集合撮影モードだ。どちらも顔検出にセルフタイマーを組み合わせた機能。それぞれが恋人同士の顔が一定の距離に近付いたらシャッターを切る(距離は3段階の設定が可能)、フレーム内の人数が揃ったあと3秒後にシャッターを切る(1~4人の選択が可能)といった感じで動作する。

前面から見たところ。レンズカバーを右下にスライドするとレンズが露出して電源ONとなる。FinePix ZのロゴのZ部分は白色LEDで発光するようになっている

 ともに条件に合うと本体前面のロゴ(FINEPIX Z)のZの文字が白く点滅し、シャッターが切られる。恋するシャッターでは、設定により効果音で二人の気分を盛り上げるという、ちょっと気恥ずかしい機能まで搭載されている。画面でフレーミングを確認できない状況でも失敗写真を防ぐ、「なかなか考えたな」とうならせる機能である。

動画で見る顔認識(恋するタイマー編)

 恋するタイマーを使ってみたところ。顔が接近するとインジケータのレベルが上がり、自動的にセルフタイマーののち撮影される。近付くにつれて効果音が変わり、二人の気持ちを盛り上げてくれるという……。



恋人、家族、一人旅行、さまざまシチュエーションで


 顔検出の精度もなかなかのものだ。

FinePix Z200fd

「みんなでタイマー」の1人モードを使えば景勝地での1人の記念写真でもポージングする余裕は十分

 単純に検出できるかどうかはもちろんだが、顔が動いた際にも上手く追従し、かなり「使える」印象だ。基本は2人または数人で使うことを想定した機能であるが、みんなでタイマーの人数を1人に設定することで、「自分撮り」にも有効だ。

 単純なセルフタイマーでは、背景にピントが合ってしまったり、あるいは自分が写っていない写真が撮れてしまうこともよくあるが、その点の心配もない。背景や建物の構図を決めたうえでタイマーを動かし、ゆっくりとカメラのフレーム内に入っていけば、自分と背景の両方がいい具合に写った写真を簡単に撮れる。

 ただし、顔の大きさや前後の位置がかなり違っていてもツーショットや集合写真として認識されてしまうきらい(集合写真などで後ろにいる関係ない人の顔を検出してしまうことも)あるが、顔の数や間の距離だけでなく、カメラとの距離も考慮して検出してほしいと思う部分はあった。また、人物の位置関係が前後に離れていると最初に検出した人にピントが合ってしまうので、それ以外の人が多少ぼやけてしまうケースもあった。こういう場合は絞り込んで、全体にピントが合ってくれるといいのだが……。

動画で見る顔認識(みんなでタイマー編)

 みんなでタイマーを使ってみたところ。2人目がフレーム内に入ったところでセルフタイマーが作動する。なお、1~4人の設定が可能だが、1人の設定は、個人旅行の自分撮りなどでも便利そうだ。

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