広くなったワイド端、使いやすく
ZシリーズはFinePixシリーズのなかでも、スリムさとコンパクトさを強調したモデルとなる。同じコンパクト機でもFシリーズは、曲面を多用したデザインなので、なおさらシャープさが目立つ。また、Zシリーズ内でも上級機ということで、カジュアルデザインを意識したZ20fdよりも上品さを強調したデザインだ。斜めにスライドするレンズカバーや光るFinePixロゴなどギミック面でも飽きさせない。
スペックに関しては、CCDシフトの光学式手ぶれ補正、2.7インチ液晶ディスプレーなど、従来機「Z100fd」と変わらないが、広角側が若干広く(従来の36mm相当から33mm相当に)写せるようになった。これは撮像素子の有効画素数が1000万画素に増え、サイズが1/2.5インチから1/2.3インチへやや大きくなったためだろう。
斜め下にスライドする本体前面のレンズカバーや、背面のリング状カーソルがダイヤルになっている点などは従来と同様だ。
操作性でやや気になったのは、リング状ボタンが軽く、カーソルの上方向(ブレ防止モードのON/OFF)を押したつもりが右方向(フラッシュ発光モード)を押してしまうことがよくある点だ。そもそも薄型のボディーで、液晶パネルのために操作系が右側に集中しているため、指の置き場所が少ないことも関係しているかもしれない。
各種の操作はダイヤルをあえて回さなくても、カーソルの上下でできてしまうので、あえてダイヤルにする意味があるのか(あるならもっとダイヤルならではの役割を持たせればいいのに)と疑問に感じる面もあった。