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恋してなくても便利な顔認識──FinePix Z200fd

2008年06月30日 18時58分更新

文● 行正和義

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広くなったワイド端、使いやすく


 ZシリーズはFinePixシリーズのなかでも、スリムさとコンパクトさを強調したモデルとなる。同じコンパクト機でもFシリーズは、曲面を多用したデザインなので、なおさらシャープさが目立つ。また、Zシリーズ内でも上級機ということで、カジュアルデザインを意識したZ20fdよりも上品さを強調したデザインだ。斜めにスライドするレンズカバーや光るFinePixロゴなどギミック面でも飽きさせない。

FinePix Z200fd

本体上面にはシャッターのほか顔キレイナビのオン/オフボタンが用意されている。人物以外を撮影するときに、ワンタッチでオフにできるのは便利だ。このボタンは、恋するタイマーでの顔間距離、みんなでタイマーの人数の設定にも利用する

 スペックに関しては、CCDシフトの光学式手ぶれ補正、2.7インチ液晶ディスプレーなど、従来機「Z100fd」と変わらないが、広角側が若干広く(従来の36mm相当から33mm相当に)写せるようになった。これは撮像素子の有効画素数が1000万画素に増え、サイズが1/2.5インチから1/2.3インチへやや大きくなったためだろう。

 斜め下にスライドする本体前面のレンズカバーや、背面のリング状カーソルがダイヤルになっている点などは従来と同様だ。

FinePix Z200fd

角ばった前面に対して、背面は角が丸まっているため、ホールドしやすい。左右の写真それぞれの上部には、IrSimple対応の赤外線インターフェース、USB端子(カバーで覆われている)がある

FinePix Z200fd

付属品一覧。充電器はACケーブルを必要とするタイプ。本体に52MBのメモリーを搭載していることもあって記録メディアは付属しない

 操作性でやや気になったのは、リング状ボタンが軽く、カーソルの上方向(ブレ防止モードのON/OFF)を押したつもりが右方向(フラッシュ発光モード)を押してしまうことがよくある点だ。そもそも薄型のボディーで、液晶パネルのために操作系が右側に集中しているため、指の置き場所が少ないことも関係しているかもしれない。

FinePix Z200fd

液晶パネルの右には、最近のFinePixシリーズで多用されているカーソル兼用のダイヤルキーを装備する。中心のメニューボタンを押すと画面に円弧状のアイコンが表示され、ダイヤルと連動して回転するが、同様の操作はカーソルの上下キーでも行なえる

 各種の操作はダイヤルをあえて回さなくても、カーソルの上下でできてしまうので、あえてダイヤルにする意味があるのか(あるならもっとダイヤルならではの役割を持たせればいいのに)と疑問に感じる面もあった。

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