臨場感ある写真を撮影せよ!
デジタル一眼レフが広く普及し、観覧席にもカメラを携えた見学者を多く見るようになった。せっかく見に行くのだから、迫力のある写真を撮りたいものだ。
演習場は非常に奥行きがあり、戦車などが展開するエリアは観覧席からはかなり距離がある。そこで望遠レンズが必要になるが、概ねシート席前列なら300mm(35mm換算、以下同じ)以上のレンズがあれば迫力のある写真が撮れる。一般的に、デジタル一眼レフのレンズキット付属のズームレンズの焦点距離は28mm~80mmであり、これでは物足りない。各メーカーから300mmくらいまでをカバーする手頃なズームレンズが多く出ているので、この際入手しておくとよい。
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構図や対象を変えたい場合にスムーズに対応できるのがズームレンズのいい所だ。特に総火演のようなイベントでは、演習場を俯瞰したような写真も、特定の一両の戦車をクローズアップしたような写真も撮りたくなるので、広角から望遠までカバーできる高倍率ズームが1本あると重宝する。
スタンド席の後列になると、焦点距離300mmでも物足りなくなる。これ以上の望遠レンズになると、おいそれと手が出る価格ではなくなるので、デジタルズームを併用するか、エクステンダー(テレコンバーター)を使うことになるだろう。エクステンダーは画質の低下が避けられないが、光学技術の向上もあって、最近は安くて優秀なエクステンダーが増えている。
会場でのレンズ交換は限り避けた方がよい。野外である上に、人も多く動きのあるイベントなので、細かい埃やゴミ、砂がカメラに入り込む可能性がある。交換時にあわててレンズを落とした、といった悲劇も耳にする。
最近は手ぶれ補正機能がついたカメラが多いが、写真の基本はカメラをしっかりと安定させる事にある。三脚があった方がいい、と言いたいところだが、シート席最前列を確保できるならともかく、シート席の後方やスタンド席に三脚を据え付けるのは何かとトラブルのもとになるし、機動性にも欠ける。そこでおすすめなのが、軽量の一脚だ。取り回しも楽で、手持ちよりもぐっと安定感も増す。1本あると何かと便利だ。
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意外と忘れがちなのは予備バッテリーだ。会場で予備バッテリーの入手や充電はまず無理だ。事前に用意しておくとよい。
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雨対策としては、コンビニ袋やゴミ袋を何枚か持参し、降雨時に機材にかぶせるという方法がコスト的に優れているだろう。本格的な道具としては、カメラ用レインカバーがある。
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通信回線を確保せよ
現地での団体行動には、携帯電話が欠かせない。通話の可否状況は、各キャリアの最新のサービスエリア情報によると、火力演習での状況は以下の通りだ。
各キャリアの東富士演習場における対応状況 | |
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NTTドコモ | 通話可能エリア内 |
au | 通話可能エリア内 |
ソフトバンク | 通話可能エリア内 |
ウィルコム | サービスエリア外 |
イー・モバイル | サービスエリア外 |
持ち物リストを作成せよ!
現地に行ってからあると良かったな、という道具や機材は結構ある。雨具とカメラという最小限の装備でも十分に楽しめるが、筆者の経験では、前編でも書いたクッションや雨具、ウィンドブレーカー以外にも、帽子があった方がよい。ツバが後ろにも付いていてうなじをカバーできると最適だ。見かけに拘らないのであればタオルを首に巻く、という手もある。なお、女性はスカート等を避けた方が無難だろう。
水分の補給も重要だ。ごみの始末の事を考えれば、水筒持参の方がいいだろう。飲料水は会場内でも購入できるが、見学者が多い上に会場も広く、イベント開始前の9時半からイベント終了後の12時過ぎまで、飲み物をちょっと買いに行くのも一苦労になる。
あると良いものリスト
雨具(レインコートがベスト)、日除け用の帽子、日焼け止め、虫除けスプレー(過去の経験ではあまり虫が多いという印象はないが)、コンビニ袋、ゴミ袋、レジャーシート、折り畳み座布団あるいはクッション、水筒、ウィンドブレーカー、タオル、ティッシュ、ウェットティッシュ、歩きやすい靴(スニーカー、ウォーキング用シューズ、トレッキング用シューズなど)、カメラ、三脚あるいは一脚、食料、飲料水
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