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富士総合火力演習の心得!(応募・準備編)

2008年06月12日 20時17分更新

文● 岡野 裕

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 いよいよ今週から平成20年度富士総合火力演習の一般観覧者の募集が始まった。ということで応募方法、現地への行き方や持ってくと良いものなどをわかりやすく解説してみよう。

90式戦車の射撃シーン。射撃と同時に衝撃波が観客の顔を打つ

90式戦車の射撃シーン。射撃と同時に衝撃波が観客の顔を打つ

総合火力演習について理解せよ!

 まずは「総火演」ってナニ、という方向けにおさらい。「総火演」として自衛隊マニアの間で親しまれている「富士総合火力演習」。元々は陸上自衛隊の普通科(歩兵)、野戦特科(砲兵)、機甲科(戦車・偵察)の教育を担当する富士学校の教育の一環として昭和36(1961年)年に始まった「総合展示演習」がルーツで、昭和41年(1966年)より一般公開が行なわれるようになり、昭和47年(1972年)にその名称を「富士総合火力演習」と改めて今に至っている。その生い立ちから分かるようにあくまでも全国から集まった隊員への教育訓練が主目的で、7月から準備が始まり8月にほぼ1ヵ月かけて行われる一連の訓練の総称が「富士総合火力演習」ということになる。

 その仕上げとして展示演習が8月下旬ないし9月上旬ころに数度行なわれるが、このうち主目的である富士学校主催の演習(団予行、学校予行、教育演習)は非公開で、一般公開演習は広報の一環として陸上幕僚監部の主催で実施される。一般に「総火演」と呼ばれているのはこの一般公開演習のことで、位置づけとしては「大演習の終わりに一般向けに公開される特別イベント」といったものとなる。

射撃姿勢のまま前進してくる戦車部隊

射撃姿勢のまま前進してくる戦車部隊

 この総火演については自衛隊としても年に一度行なわれる最大の広報イベントとして力を入れている。日頃なかなか自衛隊に縁がない私たち一般市民も、彼らの訓練の成果を確認できる貴重な機会だ。ミリタリーマニアとして動く兵器を見に行くのでも、納税者として税金がいかに使われているかの確認するのでも、そして単なる好奇心だけで見に行くのでもよし。百聞は一見にしかず、実際に見なければ分からないことというのも沢山あるのだから。

(次ページへ続く)

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