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富士の裾野で2013年の夏を締めくくる

「平成25年度富士総合火力演習」見どころ先取りレポート

2013年08月24日 20時00分更新

文● アスキー戦車部 伊藤真広

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明日、8月25日に静岡 東富士演習場で防衛大臣臨席の元で行われる陸上自衛隊唯一の公開実弾演習「富士総合火力演習」。今年の一般観覧チケットは、アニメ「ガールズ&パンツァー」などの影響もあり、例年以上の倍率となっている。

平成25年度富士総合火力演習

 難関を突破して見事、チケットを入手できた人には、いち早く見どころを、チケットが取れなかった人にはその雰囲気を少しでも知ってもらえるようにと、25日の本番を前にして8月22日に行われた予行演習の模様を写真で紹介していきたい。

総火演に持っていくべき
大事なものをチェック

 さて、演習の模様をお伝えする前に、25日の演習に参加する人に向けに持ち物のアドバイスをしておきたい。会場となる東富士演習場には、臨時の売店などが作られているが、その数は2万5000人近くの人に対応できるほどとはなっていない。

今年の富士総合火力演習は、陸上自衛隊の精鋭部隊から戦車・装甲車80両、火砲50門、航空機30機、隊員約2400人が参加している

 そこで、熱中症対策に水分を多目に用意しておこう。もし余裕がある人は、事前に凍らせておき、保冷バックなどに詰めて持ってくるのも有効だ。また日差しを遮るものも一切ないので、帽子とタオルもしくは手ぬぐいを用意しておくといいだろう。

 会場は混雑する上に、音速を超える速度で発射される砲弾などによって衝撃波が発生するため、日傘を差すことはできない。加えて、女性であれば日焼け止めも忘れずに塗っておくといいだろう。

一般見学用の抽選倍率が上がり続けているが、今年は昨年の8万7000人の14.8倍から、3万人近く増の11万6000人の応募があり、倍率は19.7倍(防衛省発表)となっていた

 ちなみに筆者が今回使用した機材は、ワイド側で24mm、望遠側で400mmのレンズに、1.4倍のテレコンバーターも用意。これだけの画角があれば、各装備へ寄った絵を収めることができるだろう。

 また、カメラ本体をこの演習ために買うわけには行かないと思うが、連写性能を最大限に活かすために可能な限り高速なメモリーカードを用意しておくことも忘れないでいただきたい。

演習は装備品を紹介する前段と実践を想定した後段演習の2部構成となっている

 前置きが少々長くなってしまったところで、前段演習の様子から紹介していこう。

主要装備を紹介する
前段演習

 前段と後段の2部構成からなる「富士総合火力演習」。前段演習では陸上自衛隊の主要装備の紹介しつつ、それらの装備品の活躍を紹介する構成となっている。

 前段演習は、まず数十キロ先にいる敵を攻撃する特科火力による砲撃から始まり、続いて、迫撃砲や各種誘導弾による中距離攻撃、個人携帯火器や装甲車両などに搭載されている機関銃などによる近距離攻撃、74式、90式、10式の自衛隊が誇る戦車部隊による砲撃。最後に空挺降下といったプログラムになっている。

 22日の予行演習では、天候の関係により固定翼機からの空挺降下は実施されず、ヘリの支援のみ実施された。また、昨年初お披露目となった「中距離多目的誘導弾」の発射も行なわれなかった。

前段演習の一番手は特科教導隊による遠距離砲撃

203mm自走りゅう弾砲

99式自走155mmりゅう弾砲

155mm りゅう弾砲 FH70

203mm自走りゅう弾砲に随伴して弾薬補給をする87式砲側弾薬庫

155mm りゅう弾砲 FH70に弾薬を装填する隊員

砲撃の瞬間。画像右上のAの看板の右上に砲弾が写っているのがわかるだろうか

総火演ではおなじみの富士山の形に弾着。高い練度を必要とする

1/2tトラックに牽引されて演習場に侵入してきたのは、81mm迫撃砲 L16と120mm迫撃砲 RT

81mm迫撃砲 L16

120mm迫撃砲 RT

迫撃砲の弾着の様子

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