薄型テレビメーカーの多くは、自社のパソコンとテレビをHDMIで接続することで連携使用できる「HDMIリンク」機能を用意している(関連記事1)。これを利用するとテレビのリモコンでパソコンを操作できるようになるのだ。
ただし、パナソニックの薄型テレビ「VIERA」は、同社のパソコン「Let's Note」に対応していない。ではパソコンとの連携ができないのかというと、そうではない。
VIERAとHDMIリンクで接続できる唯一のパソコンが、富士通のリビングパソコン「TEO」である。そのTEOシリーズに新機種が登場したのでご紹介する。ちなみに、TEOはVIERA以外に、シャープ「AQUOS」のHDMIリンク機能である「ファミリンク」にも対応している。
光沢の黒で高級感アップ!
記録型Blu-ray Discドライブを搭載する上位機種「TEO/A90D」は、750GBのHDDを搭載。3波対応のデジタルチューナー2台を内蔵し、約92時間のハイビジョン番組の録画が可能だ。もちろん、ダビング10にも対応予定。
TEO/A90の予想実売価格は20万円前後。また、2層記録対応DVDスーパーマルチドライブと500GB HDDを搭載する「TEO/A70D」は15万円前後となる。ともに発売は今月28日の予定。
VIERAとつないでみる
VIERAとTEOの接続設定はとても簡単。VIERAとTEOをHDMIで接続し、VIERAのリモコンの「ビエラリンク」ボタンを押す。表示されるメニューから「パソコンを操作する」を選べば設定完了。「MyMedia」と呼ばれるAVランチャーソフトが立ち上がり、VIERAのリモコンから操作できる。
「MyMedia」から、デジタル放送の視聴、録画やBlu-ray/DVDの視聴、写真の閲覧、ネット動画の視聴などが行なえる。なお、VIERAのリモコンでマウス操作はできないので、Windowsの基本操作は行なえない。
新しいTEOのポイントは、テレビとのHDMI接続時に自動的に最適な画面出力になるように設定を行なう「オートジャストスキャン」機能を搭載した点。HDMIケーブルをつなぎさえすれば、映像の出力設定をいじる必要もなくHDMIリンクの環境を構築できるのだ。
さらに設定を変更することで、画面出力方法の変更(ドットバイドット表示など)や電源連動(VIERAの電源をオフにした場合にTEOもスリープに入る)も可能だ。