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AMD、Pumaプラットフォームの説明会を開催

安価なノートでも快適なHDビデオ生活到来

2008年06月12日 21時10分更新

文● 小西利明/トレンド編集部

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 Blu-rayドライブを搭載したパソコンが各社から発売され、価格も徐々に下がってきているが、メインストリームと呼べる15~16万円台で買えるBD搭載ノートはまだ少ない。

日本エイサーのノート「Aspire 5530G」

Pumaプラットフォームを搭載する日本エイサーのノート「Aspire 5530G」(参考出品)。フルHDのH.264映像を再生しても、CPUパワーはわずかしか使わない

 BD搭載ノートが高止まりしてしまう理由のひとつは、BDなどハイビジョン品質の映像、特にハイビジョン品質のH.264映像のデコード処理が、非常にプロセッサーパワーを必要とすることにある。そのため、フレーム落ちのない快適な再生のためには、H.264映像のデコードアクセラレーション機能を持ったグラフィックスチップ(GPU)が欠かせない。チップセット内蔵GPUには、BD再生は荷が重いわけだが、そうしたGPUを搭載するのは、コスト増につながるというわけだ。

 この問題を解決すべく、チップセットメーカー各社はチップセット内蔵GPUに、H.264やVC-1といったハイビジョン映像に使われるコーデックのデコードアクセラレーション機能を内蔵しようとしている。12日に日本AMD(株)が説明会を開いた「次世代AMDノートブックPCプラットフォーム」(コード名Puma)もそのひとつ。リーズナブルな価格帯のノートに、HD映像の楽しみを与えるものだ。

土居憲太郎氏

Pumaプラットフォーム搭載のノートを手に説明を行なう、日本AMD PCプラットフォーム・プロダクトマーケティング部の土居憲太郎氏

 Pumaプラットフォームは、台湾で開催されたCOMPUTEX TAIPEI 2008にて発表された(関連記事)。ノート向けPumaプラットフォームを構成する主なコンポーネントは、「Turion X2 Ultra」シリーズなどAMDのデュアル/シングルコアCPUと、GPU内蔵チップセット「AMD M780G」からなる。

ノート向けPumaプラットフォームの構成要素

ノート向けPumaプラットフォームの構成要素。無線LANチップは特定せず、PCベンダーが選択できるようにしている

Turion 64 Ultraの特徴

ノート向け新CPU「Turion 64 Ultra」の特徴。CPUコアごとのクロック周波数変更、動作状況に合わせたHyper Transportの制御など、消費電力低減の仕組みを多く備える

Pumaプラットフォームに対応するCPU一覧

Pumaプラットフォームに対応するCPU一覧。デュアルコアCPUだけでなく、シングルコアのSempron SI-40も含まれている

 AMD M780Gには、Radeon HD 3000シリーズのローエンドGPUに相当する内蔵GPU機能「ATI Radeon HD 3200」が内蔵されている。この内蔵GPUには、HDビデオデコード機能「UVD」が搭載されているため、UVDに対応するBD再生ソフトなどを使えば、CPUの処理能力をあまり使わなくても、スムーズなBD再生が可能になるという。また、従来のチップセット内蔵GPUより3Dグラフィックス性能も強化されているので、ゲームも現行世代のチップセット内蔵GPUより快適に動作させられる。

Puma搭載デスクトップ「FMV-DESKPOWER TEO」シリーズ

Pumaプラットフォームはノートだけでなく、デスクトップにも採用される。写真は同時発表された、Puma搭載デスクトップ「FMV-DESKPOWER TEO」シリーズ(富士通)

 説明会場では、日本ヒューレット・パッカード(株)のPuma搭載ノート「HP Pavilion tx2500」による3Dゲームのデモや、日本エイサー(株)の「Aspire 5530G」によるフルHD解像度のH.264映像デコードのデモが披露された。後者ではCPUメーターを表示したまま再生を行ない、再生中でもCPU処理能力が数%程度しか消費されないなど、デコードアクセラレーション機能の優秀さを示していた。

Aspire 5530GでH.264映像を再生中の写真

Aspire 5530GでH.264映像を再生中の写真。右上のCPUメーターはなんと4%を示している

 競合である米インテル社も、COMPTEX TAIPEI 2008の場でHD映像のデコードアクセラレーション機能を備えたGPU内蔵チップセット「Intel G45、G43 Express」シリーズを発表している。PumaプラットフォームやG45/43シリーズを採用したパソコンが登場する今年後半以降には、パソコンでのBD再生もより身近になるだろう。低価格でBD再生機能を持つノートが欲しい人は、今年の秋冬モデルが狙い目かもしれない。

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