先日お伝えした、国産のiPhone向けソフトの詳細が明らかになった! やはりあのビデオは、渋谷エッグマンとのコラボDJイベントだったのだそうだ。ソフトを開発したのは筑波に居を構えるベンチャー企業ニューフォレスター。2005年に筑波大学発のベンチャー企業として認定されている。本業はインターネット上の配信システム開発や、ネットワーク動画サービスの提供とのこと。開発者であり代表取締役の星野 厚氏は、かつて「MP3-J」というPC上のDJソフトを作った人物。MP3-Jは累計10万ダウンロードされた人気ソフトである。
今回発表された国産iPhone向けソフトウェアも、YouTubeに上がっていたように、DJソフト。DJはターンテーブルを2つ使うため、ソフトも2モデルが存在し、それぞれ「IPJ-R01(RAIJIN:雷神)」、「IPJ-F01(FUJIN:風神)」となっている。これら2つをミキサーにつないで、DJは音をつなげていく(もちろん単体でのプレイも可能だ)。同社のWebページを見ると分かるとおり、DJソフトだけあってハデハデである。
機能も、アナログターンテーブル→CDターンテーブルに受け継がれてきたものをiPhone上で再現する。たとえば再生速度を変えるピッチコントロール。2つの曲をスムーズにつなげていくために必要な機能だ。さらに画面中央の「TapCounter」は、曲のテンポどおりにタップし続ければ、BPM(Beats Per Minute=曲のテンポを表す数値)を表示してくれる。もちろん画面中央のジョグをこすればスクラッチも可能だ。ほか、Apple的な世界にあわせてイルミネーションにも凝っているし、加速センサーを使ってプレイ中にiPhoneを振ると音が出るようにもなっている。音の種類は3つで、XYZ軸それぞれにあてはめられる。
WWDCと同時に発表されたこのソフト、ニューフォレスターは、49米ドルで英語版を販売していく予定としている。また、アーティストとのコラボモデルも企画中とのことだ。日本から世界中のクラブへ、インターネットに乗って風神雷神が飛んでいくか!?