あえて機能を廃してシンプル化、「見た目」に全力
“経営コックピット”、そして“経営”の世界に新風を巻き起こすことになるかもしれない、このモバイル経営コックピットシステムは、(株)マクニカが開発・販売する「MyB3Smart」というソフトを使って作られています。
MyB3Smartは、基幹システムのデータベースからデータを一定のタイミングで取得して、あらかじめ定義しておいたコックピット画面を自動生成するサーバソフトです。コックピット画面は、FlashとHTMLで作られており、エンドユーザーはWebブラウザだけで閲覧できます。
一見すると、BI(ビジネス・インテリジェンス)ツールのようにも思えますが、決定的な違いはデータの集計や分析といった機能をあえて省いたこと。「ビジュアル化」の部分に機能を絞り込むことでシンプルにし、どんな企業にも導入しやすくしたのです。「大企業では何らかのDWH(データウェアハウス)のような仕組みを構築していることが多いと思います。そうした既存の仕組みは変える必要はありません」(営業課の落合敏宏さん)。
コックピットの設計は、専用ツールを使って自由に行なうことができます。実は先ほどのモバイル経営コックピットも、「画面の横幅を携帯電話用に調整しただけ」(鈴木さん)だそうです。特にオプションモジュールなどを追加することなく、好きなデバイスにあったUIを、ユーザーが自由に設計できる。そんなところも、MyB3Smartの魅力となっています。