自社の経営層の声から生まれたコックピット
ところで、MyB3smartを開発したマクニカは、半導体の専門商社。経営コックピットシステムのようなソフトウェア製品は異色の存在です。なぜ、このようなツールを作ったのでしょうか。
「実はMyB3Smart自体が、当社が必要として作ったものなのです」とマクニカWebソリューションズ統括部の宇佐美 豊統括部長は話します。「もともと、BIは導入していたのですが、経営者が使いこなすには大変で、結局は担当者がExcelでグラフ化していました。それを打破するために始めたプロジェクトがMyB3Smartの元になっています」。
そうした、実際に経営者が「欲しい」というニーズから生まれたツールは、その後、パッケージ化され、他の企業に販売されることになりました。
ただ、2004年の発売当初は、興味を示す企業はあったものの、実際の導入に至る企業は少なかったのだそうです。それから、4年を経った今、「見える化」の重要性や経営コックピットへの理解が浸透するにつれ、「やっと具体的な案件も増えてきた」といいます。
モバイル経営コックピットによって、外出先でもリアルタイムに情報を得られる、という新たな展開が可能になったことで、今後、経営コックピットを活用する企業はさらに広がっていくのかもしれません。
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