「完全冷却仕様」とクーラーマスター自らが謳うE-ATXにも対応した大型PCケース「COSMOS S」(型番:RC-1100-KKN1-JP)が今日から発売となった。
「完全静音」から「完全冷却」へと変貌した「COSMOS S」
ご存じ、同社の人気ケース「COSMOS」(型番:RC-1000-KSN1-GP)の名を冠する今回の「COSMOS S」。徹底した静音仕様というのがコンセプトの「COSMOS」だったわけだが、「COSMOS S」ではメーカー自らが「完全冷却仕様」と謳うのが特徴だ。
具体的には、筐体の素材が剛性を重視したスチール(一部アルミ)から冷却重視のアルミに変更。本体サイズ自体は266(W)×628(D)×598(H)mmと「COSMOS」と全く同一だが、重量は16.9kgから13.8kgへと軽量化されている。
フロントは扉を廃し全面5インチのメッシュ仕様。ファンも豊富に搭載されており、フロントの「4-in-3 Device Module」部に120mm角を1基(吸気)、リヤに120mm角を1基(排気)、上部に120mm角を1基(排気/別途2基を増設可能)、さらに回転数900rpmの200mm角大型ファン(吸気)をサイドパネルに搭載している(120mm角タイプは全て回転数1200rpm/17dB)。
ベイ数は5インチベイ×7、3.5インチシャドウベイ×4という構成。横置きで6段収納できる特徴的なHDDベイだった「COSMOS」だが、「COSMOS S」ではHDDを4台収納できる「4-in-3 Device Module」に変更されている。 電源ユニット(非搭載)を底面にマウントする仕組みは従来通り。フロント上部に設けられたI/O部に、eSATAポートをはじめUSB/IEEE1394/Audioの各種端子を搭載する点も変わらないが、スライド式のダストカバーを新たに装備。加えて、電源スイッチ部がタッチセンサー方式となったのも目新しい変更点といえる。
「COSMOS」との比較
実際に製品を見た印象では、メーカーが言うように「COSMOS」とは全く異なるアプローチのPCケースだと言える。「静音性など気にしない!」と言い切れる、とくにハイエンドビデオカードを使用するゲームユーザーなどにとっては注目のケースとなるだろう。価格はBLESS秋葉原本店3万4980円、アークとドスパラ本店、T-ZONE.PC DIY SHOP、TSUKUMO eX.、ツクモケース王国で3万5500円となっている。