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松村太郎の「ケータイが語る、ミクロな魅力」 第20回

電子ペーパーが描く、飽きないデザイン「W61H」

2008年04月17日 09時00分更新

文● 松村太郎/慶應義塾大学SFC研究所 上席所員

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ケータイで新聞を読みたい


待ち受け中のシルエットスクリーンのカスタマイズ画面。アニメーション38種類、静止画10パターン、白/黒から選べる

 実に90通りを超えるパターンを映し出すこの電子ペーパーだが、初代機と言うことで惜しい点がある。

 それは、オリジナルの図柄を表示できない点だ。自分の好きなイラストを表示したり、電子ペーパーの部分で着信履歴を確認できたりすると、その価値はさらに高まりそうなので、残念だ。

 もし背面ディスプレーに自由に情報を浮かび上がらせることができるならば、やりたいことがある。冒頭で触れていた新聞を、この電子ペーパーで読んでみたいのだ。

 バックライト付きのディスプレーよりも目が疲れなさそうだし、文字もくっきりして読みやすいだろう。何より読むスタイルがシンプルになりそうだ。今回の電子ペーパーの搭載の目的は、前にも触れたとおり、あくまで背面ディスプレー、あくまで装飾である。

 しかしながらケータイという端末の新しい利用シーンを想像すると、この電子ペーパーというデバイスの魅力は奥深いモノではないか、と思うのだ。


筆者紹介──松村太郎


ジャーナル・コラムニスト、クリエイティブ・プランナー、DJ。慶應義塾大学SFC研究所上席所員(訪問)。ライフスタイルとパーソナルメディア(ウェブ/モバイル)の関係性について探求している。近著に「できるポケット+ iPhoto & iMovieで写真と動画を見る・遊ぶ・共有する本 iLife'08対応」(インプレスジャパン刊)。自身のブログはTAROSITE.NET



*次回は4月24日掲載予定


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