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松村太郎の「ケータイが語る、ミクロな魅力」 第18回

ゴクラク、日本語入力「922SH」

2008年04月03日 21時00分更新

文● 松村太郎/慶應義塾大学SFC研究所 上席所員

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スマートフォンは面倒?


 日本ではこれまで、フルキーボードを搭載したケータイを「スマートフォン」と呼んできた節がある。ドコモやソフトバンクのHTC端末、ウィルコムで人気の「W-ZERO3」シリーズ、東芝がリリースしたソフトバンク向けの「G900」、ドコモがラインアップしている「BlackBerry」などがそうだ。

 最近になって、フルキーボードを搭載していないノキアの「N95」が、ソフトバンクで「X02NK」というスマートフォン向けの型番を得たり、スライド型のWindows Mobile端末であるドコモの富士通端末「F1100」がリリースされた。ようやく、用途や内蔵ソフトではない部分で「スマートフォン」と呼ばれるモデルが登場してきたことになる。

X02NK

「X02NK」

F1100

「F1100」

 X02NKやF1100のような例外は別として、スマートフォンのフルキーボードは、メールアドレスやURLといったアルファベットの入力には向いているが、「日本語入力に強いか」と言われると「むしろ面倒くさい」と感じるユーザーも少なくないはず。

 というのもフルキーボードは片手で操作するのが難しい。ケータイは、立ちながら、歩きながらといった両手でキーを押すのが面倒なシチュエーションでも使うことがある。しかし、フルキーボードは机の上に置いていない限り、片手で入力するのは困難だ。

 そして、スマートフォンの中には、優れた予測変換機能を備えていないものもある。そうしたことを含めて、スマートフォンの日本語入力は「面倒くさい」というイメージをぬぐい去れずにいる。



922SHは「ケータイ」だ


コードレス電話

922SHは、本体を閉じればコードレス電話の子機のよう。通話だけなら、いちいち端末を開かなくても発着信できる

 では手元にある922SHはどうだろう?

 この端末は一見、コードレス電話の子機のような小さな画面しか備えていないように見える。もちろんこの状態で着信しても、メタルっぽい部分にある緑色のボタンを押せば通話できるし、表面に埋め込まれているタッチセンサーを操作することで、電話帳や発着信履歴から電話をかけられる。

 しかしこの端末の真価は、このタッチセンサーではなく、横向きに本体を開いて、フルキーボードを出したときに発揮される。

 これをスマートフォンと呼ぶべきか、ケータイと呼ぶべきか。

 日本語入力環境からすれば、れっきとしたケータイと呼んでいいだろう。なぜなら、これまでのケータイやほかの携帯型端末以上に、922SHの日本語入力はゴクラクだからだ。

922SHキーボード

922SH。右上には、通常のケータイでテンキー上部にある十字キーとソフトキーを抜き出してきたようなエリアを用意。大抵のメニュー処理は右手の親指だけでこなせる

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