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「未踏ソフトウェア」海外進出支援事業(その2)

「失敗を恐れるな」──日本の若き才能、シリコンバレーでベンチャーを学ぶ

2008年03月14日 20時49分更新

文● 林信行(ITジャーナリスト)

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「最初の6分ですべてを伝えろ」


 講義を30分ほど受けたあと、メンバー達は二手に分かれて、グレーバウ氏とブラウン氏相手にプレゼンのトレーニングを行なった。ここでもベンチャーを志す人にとって「金言」となる以下のアドバイスが飛び出す。

  • 最初は自分がVCに話を聞いてもらう価値がある人物であることを伝えるのが重要
  • 最初の6分間ですべてを伝えなければならない。その後、VCが興味を持ってくれて初めて詳細を話す機会が与えられる
  • 自分が売りたいのがソフトなのか、サービスなのか、どういうビジネスモデルなのかはっきりさせないと、聞く側に心構えができない
  • 何よりも重要なのは、この人間が投資した後も責任を持って事業を遂行してくれる人物であることを実感させること。そのためには相手に「熱意」を伝えなければならない
  • 相手の目を見て、自信たっぷりに話すこと

 ちなみに筆者がブラウン氏に、「何人かの参加者が英語力の問題を抱えているのでは」と心配で質問してみると、彼は「さらに大事なのは、言葉の違いよりも文化的違いの克服。自信を持って話す態度を身につけることが大切」と語ってくれた。

事前プレゼン

起業を目指す者にとって「目からウロコ」のアドバイスが続出する



「失敗を恐れず挑戦し続けること」


マーク・コミソ氏

マーク・コミソ氏。8つの会社を起こした「シリアル・アントレプレナー」(多くの会社を立ち上げた起業家のこと)の過去を持つ人物だ

 午後はさらに3人のセッションが続く。1人目は投資家である、コンペリング・キャピタル・ソリューションズ社のマーク・コミソ氏。

 コミソ氏は、「ベンチャー起業家にとって大事なのは、失敗を恐れず挑戦し続けること」と言う。失敗をしたらそこから学ぶ、その情報を共有することが、ベンチャー成功の本質だ。さらにVCへのプレゼンのアドバイスとして、彼の友人、ガイ・カワサキの「10-20-30」の原則を紹介する。

  • 「10」……スライドは10枚以内に
  • 「20」……プレゼンテーションは質疑応答も含めて20分以内
  • 「30」……スライドのフォントの文字の大きさは30ポイント以上

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