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「未踏ソフトウェア」海外進出支援事業(その3)

ベンチャーを肌で感じ取れ──未踏メンバーがシリコンバレー企業を6社訪問

2008年03月16日 21時38分更新

文● 林信行(ITジャーナリスト)

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 IPA(独立行政法人 情報処理推進機構)の「未踏ソフトウェア創造事業」のメンバーの海外事業を補助する「米国海外事業化支援事業」(1日目2日目)。3日目はウィリアム斉藤氏と古川享氏の2チームに分かれて、シリコンバレーのベンチャー企業を実際に訪問し、現地の空気を肌で感じることとなった。



スタートアップのなんたるかを探った斉藤チーム


 斉藤氏のチームは訪問先ごとに担当者を決めて、比較的若いベンチャー企業3社を訪問した。

 まず訪問したのはバイオ系のベンチャー23andMe。同社は1ユーザー当たり1000ドルで、DNAを解析するサービスを提供している。実は同社の共同設立者、アン・ウォジッキ氏はグーグルの共同設立者セルゲイ・ブリン氏の妻だ(23andMeは最近、グーグルから大口投資を受けたことでも話題になった)。

23andMe

23andMe

 2つ目の訪問先は、パソコンを遠隔操作するためのソフトを提供しているYoics。遠隔操作の際、ネットワークの途中にあるルーターやファイヤーウォールなどが原因で操作したいマシンにアクセスできないことがあるが、同社はそうしたルーターやファイヤーウォールを「超える」技術に定評がある。例えば、登録したアカウントに対して、ファイヤーウォールのトンネリングを許すといった具合だ。まだまだ小規模な同社は、なんと住宅の一角をオフィスとしていた。

Yoics

Yoics

 3つ目は、CogHead。ドラッグ&ドロップの操作で、簡単にアプリケーションを作成し、ウェブ経由で共有を可能にするシステムを提供している。CogHeadは、マッシュアップツールを開発するマッシュマトリクス社の富田慎一CEOが訪問を熱望していた企業だ。

CogHead

CogHead

 参加者は訪問先で各企業の説明を受けた後、各社の状況に自分たちの状況を照らし合わせて質問を繰り出していた。

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