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「未踏ソフトウェア」海外進出支援事業(その2)

「失敗を恐れるな」──日本の若き才能、シリコンバレーでベンチャーを学ぶ

2008年03月14日 20時49分更新

文● 林信行(ITジャーナリスト)

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いよいよプレゼン本番


 本日のメインイベントであるVCへのプレゼンでは、それぞれ6分間の持ち時間が与えられた。

鎌田氏

1番手の(株)情報基盤開発、鎌田長明氏は、市販のスキャナーを使って、紙のアンケートの集計を行うソフトを解説。Wordでマークシートや選択問題形式のアンケートを作って、簡単に集計できるようになる

小林氏

2番手は(株)CURIOの小林慶太で、Firefox用のアドオン「Swimmie」(スイミー)を解説した。Firefoxのブックマーク内に同名フォルダーを持つユーザー同士がその情報を共有できるようになる

佐野氏

3番手、(株)ネイキッドテクノロジーの佐野岳人氏が、同社の製品「NAKED BROWSER」を紹介。パソコン向けのウェブページに「XUI」というレイアウト情報を書き加えるだけで、携帯電話で携帯電話の画面に最適化されたウェブブラウジングを楽しむことができる

大塚氏

4番手、LoiLo社の大塚俊一氏が、ビデオ編集ソフトの「LoiLoScope」とビデオ管理ソフトの「Magnet」というソフトを紹介。「何か質問があれば、このネクタイをしている人間を捕まえて」と社名ロゴ入りのネクタイを披露してウケも取った

斉藤氏

5番手、慶応大学湘南藤沢キャンパスの大学院生、斉藤匡人氏。を紹介した。現在、自分のパソコンがどのようなサーバーといくつの接続を同時に行っているのかといった情報を、3次元的に視覚化してくれる「UNB」を紹介した

大囿氏

6番手の(株)ウィズダムウェブの大囿忠親氏は、パソコン用のウェブサイトをFlashフォーマットに変換して携帯電話で見られるようにする「Mobile Glimpse」を披露する

 トリを務めたのは、(株)マッシュマトリックスの冨田慎一氏で、さまざまなウェブサイト上のデータをひとつの画面に統合できるマッシュアップ・サービス「Afrous」を紹介した。ユーザーが簡単にマッシュアップを作れるという他にあまり例を見ないツールだ



大事なのは失敗から学ぶこと


 各人のプレゼンテーションの後には、「価格は?」「競合は?」「競合の価格は?」「競合に対する強みは?」、「顧客はなんと言っているのか?」「ビジネスモデルは?」──といった質問が投げかけられる。

 プレゼンターの答えといえば、午前中の特訓を生かしてプレゼンテーションで見せなかったスライドを映し出して自信満々に答える人もいれば、あがってしまって質問を理解できずに答えないまま終えてしまった人、競合についてあっさり「知らない」と答えてしまった人もいた。

プレゼン

プレゼンを見守るVCたち。この後には、ワインや食事を食べながらのパーティーが催され、プレゼンターの周りにも名刺交換の行列ができた

 プレゼンテーションの後、古川氏は、「可能性を秘めた若者を暖かく見守ってほしい」とVCたちに呼びかけたが、一方で特訓の成果を生かせていなかったと残念さも露にした。ウィリアム斉藤氏は、最初の挑戦としてはいい結果を出したと評価し、「重要なのは、ここで築いたVCたちとのコネクションをどう持続して活かすかということ」とアドバイスする。

 プレゼンに立った6人の中には、「失敗した」と落胆している人もいることだろう。だが、大事なのは失敗から学び、失敗を繰り返さないことだ。

 次回はツアー3日目となる、ベンチャー企業の訪問と、現地在住の日本人との交流をお伝えしよう(3日目の記事はこちら)。


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