日本のスーパークリエイターは世界に通用するのか?
米国現地時間の10日、IPA(独立行政法人 情報処理推進機構)の「未踏ソフトウェア創造事業」で選ばれた「スーパークリエイター」を含む7団体8人が、米国市場進出へ向けシリコンバレーで一堂に会した。
彼らの目的は米国のベンチャーキャピタリストに会って、自らの事業を説明することだ。また、現地のベンチャー企業を訪問したり、米グーグルでプレゼンテーションを行なう。果たして日本のIT業界から、世界に通用する野茂やイチローのようなヒーローは誕生するのだろうか? この記事では彼らの足取りを記録していこう。
元マイクロソフト・古川社長などの講演を聞く
選ばれた8人は「AltPaper」を開発する(株)情報基盤開発の鎌田長明氏、(株)CURIOの小林慶太CEO、大澤昇平CTOの2氏、(株)ネイキッドテクノロジー社の佐野岳人取締役、LoiLo社の杉山竜太郎取締役、慶応大学湘南藤沢キャンパス大学院生の斉藤匡人氏、(株)ウィズダムウェブの大囿忠親取締役副社長、(株)マッシュマトリックスの冨田慎一代表取締役社長。
初日の10日は、スタンフォード大学のポール・アレン講堂を訪問し、マイクロソフト(株)を作った古川享氏や、シリコンバレーの日本人起業家ネットワーク「SVJEN」の設立メンバーで自らも起業経験がある外村仁氏、そしてスタンフォード大学工学部アジア・米国技術経営研究センターの所長・特任教授リチャード・ダッシャー博士の3氏の講義を聞いた。
ポール・アレンといえば、ビル・ゲイツと一緒にマイクロソフトを創業した人物だ(同建物のすぐ前にはビル・ゲイツ館もある)。そのアレンの名のついた講堂で、元マイクロソフトの古川氏や、普段は大手企業向けにコンサルを行なう外村氏、スタンフォード大学のダッシャー博士の講演を聞くというのは、非常に貴重な機会だ。今回は、そのエッセンスをお届けする。なお、この貴重な講演の内容は、この後、週刊アスキーや月刊アスキーでも追って紹介したい。
初出時、参加者の氏名が一部誤っておりました。訂正してお詫び申し上げます。(2008年3月13日)
