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「未踏ソフトウェア」海外進出支援事業(その4)

Google本社で一世一代のプレゼン──米国進出の手応えを掴んだ未踏メンバー

2008年03月18日 02時49分更新

文● 林信行(ITジャーナリスト)

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緊張のツアー最終日


グーグルに向かうバスの中

グーグルに向かうバスの中、選ばれた4人のプレゼンター達は緊張の面持ちでスライドを見返している

 未踏米国ツアーの4日目、パロアルトでは未踏のスーパークリエイターたちが、長い旅の最後を迎えようとしていた(関連記事123)。この日は、彼らにとっての第2の正念場だ。ツアー参加者の中から選ばれた4グループが、米グーグル本社の「TechTalk」でプレゼンテーションを行なう。

 世界中から注目を集めるトップクラスのIT企業、グーグルで自分の技術をアピールする機会なんて滅多にない。中休み的だった3日目、彼らはシリコンバレーで実際に活躍するベンチャー企業を訪問して、その雰囲気を肌で吸収していたが、その成果は形となって現れるのだろうか?



かの有名な「グーグルランチ」を堪能


 一行はまずグーグル社内を案内された(関連記事45)。同社の本社ビルは「ビルディング43」。別に実際に40個以上のビルがあるわけではなく、この建物を作った前の入居者、SGI社時代にビルディング43と呼ばれていたのをそのまま継承している。

グーグル本社のひとつ

ビルディング43

一行で記念撮影

一行で記念撮影

 有名な木の階段や、グーグル社員が好き勝手に夢や野望を描いた巨大なホワイトボード、今、世界中のどこの国から検索が行われているかを視覚化したディスプレイなどを見ながら、一行は社内に点在する「マイクロキッチン」のひとつに案内された。

 マイクロキッチンは、冷蔵庫いっぱいのフルーツや飲み物、お菓子などが置かれたキッチンスペースだ。グーグル創業者の「仕事場と食べ物とは15フィート以上離れていなければならない」という哲学に基づき、社内のそこかしこにこうしたマイクロキッチンを用意して、お腹がすいたり、喉が渇いたら好きなだけ食べ物、飲み物を取れる体制を整えている。昔はジャンクフードが主体だったが、最近では年配の社員も増えてきたため、健康に気遣ったメニューも多いようだ。

 その後、フィットネスセンターや流水のプールなどの施設を見学して、最後に同社の目玉であるシリコンバレーで一番おいしいと言われる食堂「チャーリーズ・カフェ」に案内された。

 同社にはいくつかの食堂があり、それぞれが質を競い合っている。チャーリーズ・カフェはグーグルの名物とも言うべき社員食堂で、昔から地産地消(地域生産地域消費)を強く主張していたことなどでも知られるチャーリー・アイヤーズ氏が、現在のオフィスに引っ越す前に創設してる。ちなみにアイヤーズ氏は、バンド「グレートフルデッド」がツアー中にその食事を指揮した人物として有名だ。

チャーリーズ・カフェ

チャーリーズ・カフェでは、カリフォルニアで入手できる食材を使って、おいしくしかも健康に気遣ったメニューを用意している。食事の質は、味にうるさい日本人でも十分納得できるレベルで、シリコンバレー随一との呼び名も高い

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