今回は、ここ1年でひとつの分野を築いてきた、折りたたみできる薄型端末がテーマだ。取り上げる機種は、「DoCoMo 905i」シリーズの中でも薄さにこだわった「N905iμ」である。
薄型端末のトレンドに火をつけたのは、ソフトバンクモバイルのサムスン製端末「XS 707SC」だった。2006年12月にリリースされたこの端末は、折りたたみ型ながら11.4mmという驚異的な薄さを実現して話題となった。
ドコモも2007年新春に発表された「703i」シリーズに「μ」(ミュー)の名前を冠するモデルを設けて、薄型モデルの拡充路線に走る。新春にリリースが始まる「705i」シリーズにもそのモデルは継承されており、今回のテーマである「N905iμ」も生まれた。
auはどうだろう。ワンセグと音楽機能を必ず搭載し、「全部入り」端末をスタンダードとして展開してきたauには、以前取り上げた「MEDIA SKIN」ほど薄い端末は出てこなかった。しかし、2007年秋冬モデルでは、折りたたみ型で厚さ9.9mmの「W55T」を投入した。
これでケータイの全キャリアで、折りたたみ型の薄型端末を選べるようになったのだ。
(次ページに続く)
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